ファミコンに夢中だったあの頃、友達どうしの間で「常識」だった豆知識には、「実は違った」ものがいくつかありました。今さら真相を聞かされても「何それ?」な知識とは?



ファミコン本体と『スーパーマリオブラザーズ』のカセット(マグミクス編集部撮影)

【画像】穴は「ほぼ飾り」って本当? ファミコンの「2コン」マイクをよーく見る(5枚)

任天堂公式が「故障の原因」と指摘?

 かつて「ファミコン少年」だった大人たちが集まれば、夢中で遊んだ当時の思い出がよみがえり、話が弾むことでしょう。ところが、今さらの話なのですが、ファミコン仲間との間で「常識」だった知識のいくつかは、「間違い」だったかもしれません。

 例えば、ファミコンカセットの端子部分についたゴミやホコリを払うために、フーフーと息をふきかける行為は、誰もが一度はやったことがあると思います。このことについて、任天堂はかつて開設していた「スーパーマリオ25周年特設サイト」内のCM動画で「サビによる故障の原因」になると指摘していました。

 今になって真相を聞かされて「えっ」と驚くようなファミコンの豆知識は、ほかにもあります。

「2コン」マイクの穴は「ほぼ飾り」

 ファミコンの「IIコントローラー」についていたマイクで遊んだ方は多かったと思いますが、どこでマイクの音声を拾っていたか、覚えていますか?

「何言ってんだ、コントローラーの中央に丸い穴がたくさんあいていたじゃないか」と、ほとんどの方は思われるでしょう。

 確かに、コントローラー中央上部に23個の丸い穴があいており、その下に「MIC.」と印字されています。ところがそれをよく見ると、実際に穴が開いているのは左上のひとつだけで、残りの穴はすべてダミーだったのです。

「イジェクトレバー」は使わなくても良かった

 ファミコン本体に挿したカセットを引き抜くときは、本体中央の赤い「イジェクトレバー」を使う。これも、当時ファミコンを遊んだ人の間では「常識」となっているでしょう。

 ところがこの「イジェクトレバー」を使わずとも、直接カセットを引き抜いても問題ないというのです(もちろん、電源はオフの状態でないといけませんが)。このイジェクトレバー、前述の「2コン」のマイクと同様、「あったほうが面白い」という遊び心からつけられたといいます。

 同じ任天堂から1996年に発売され、ファミコンと同様にゲームカセットを使用する「NINTENDO64」は、「イジェクトレバー」に相当するレバーやボタンなどがなく、直接カセットをつかんで抜き差しする構造となっていました。