1・1日本武道館大会でGHCナショナル王座に挑戦するマサ北宮が24日、NOAH道場で公開練習。王者・征矢学対策として首強化のメニューを披露した。一方、征矢は鍋対決に完敗を喫したものの、「情熱全開で行くしかない」と防衛を誓った。
元日・日本武道館大会でナショナル王座に挑戦する北宮は12・19後楽園大会で王者・征矢に直接勝利したばかり。決戦を8日後に控えたこの日、公開練習に臨んだ。
征矢は弾道、ジャンピングDDTなど首にダメージを与える技を得意としている。そこで北宮は「普段から首は鍛えているが、この試合に向けて徹底的に首を鍛える」と宣言。ブリッジした状態でバーベルプレスを行うなど首を強化するメニューに取り組んだ。
練習を終えた北宮は味に定評のある味噌味のちゃんこ鍋を取材陣にふるまった。「(どんな技でも)受け切ってやる、ということを向こう(征矢)に伝えられれば」と首強化の意図を話し、「お互いに消耗する試合だとわかっているので、一気に仕掛けて短時間で決着をつける」と短期決戦を視野に入れた。
2014年のNOAH入団から10年以上が経過。GHCタッグ王座を7度獲得しているものの、シングル王座は未戴冠のまま。「今年の初めは負けから始まっているので、来年は勝ちからスタートしたい。(2025年は)元日ベルトを獲って、そのままベルトを巻いて年を越したい」と青写真を描いた北宮は「この後は日焼けサロン行って、また練習に戻りたい」とクリスマスイブでも調整に余念がなく、足早に日焼けサロンへと向かっていった。
その後、王者・征矢が道場に現れた。北宮が公開練習を行っていることを聞きつけて駆けつけたもののすれ違いに。「もう公開練習は終わりましたか? 北宮、ちゃんこ振る舞ったんですか? でも皆さん、まだ物足りなそうですね? 私がこれより美味しいちゃんこを作りますよ!! ちょっとお待ちください」と取材陣の迷惑もかえりみず、あわててチゲ鍋を用意し、「野菜本来の旨みを残して、出汁とマッチするように作っています。こだわりは素材本来の味を生かすこと。プロレスと同じですよ!」と情熱的にウンチクを語ってからふるまった。
リング上の勝敗のみならず、会見ではガムの数でも対抗意識をむき出しにしていた征矢。ここでも負けじと鍋で対抗したものの、冷凍食品であることが発覚してしまった。無謀にも「北宮の鍋とどっちが美味しかったか、手を挙げてください!」と料理対決を実施したものの、取材陣の票は北宮ちゃんこに集中。5日前の前哨戦に続き、鍋対決でも黒星を献上してしまった。
それでも征矢は「(後楽園では)負けてしまったけど、このタイミングで負けて良かったのかなと。その分この間にGHCナショナルのチャンピオンとしての使命感などを見つめ直せる時間になった。負けたくないという気持ちはさらに強くなっている」と前向き。北宮の首強化に対抗するように「徹底的に足を鍛えるしかないでしょうね。監獄固めを狙ってくるでしょうから」と宣言し、「情熱全開で行くしかない」と劣勢をはねのけてのナショナル王座死守を誓っていた。