マグミクスは「『ガンダムZZ』最終回後のジジイになった『ジュドー』が描かれてた? 年老いた姿でも『面影ある』」と題した記事を配信しました。老いたジュドーの姿や長谷川裕一さんのガンダムマンガについて、読者からさまざまなコメントが寄せられました。
『機動戦士ガンダムZZ』DVD第3巻パッケージ画像(バンダイナムコフィルムワークス)
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ジジイになってもハイメガキャノンを撃ち続けてる?
マグミクスは「『ガンダムZZ』最終回後のジジイになった『ジュドー』が描かれてた? 年老いた姿でも『面影ある』」と題し、長谷川裕一さんの「ガンダム」マンガに登場する「グレイ・ストーク」が「ジュドー・アーシタ」の晩年の姿である可能性を紹介する記事を配信しました。これに対し、正史かどうかよりも「気楽に楽しむのがいい」という意見が多く寄せられ、長谷川作品ならではの魅力を評価する声が目立ちました。
元記事では、長谷川裕一さんのマンガに登場するグレイ・ストークという老人キャラクターについて紹介。グレイ・ストークは『機動戦士Vガンダム外伝』で初登場し、その後もさまざまな作品に登場しています。搭乗機体や年齢設定、オンラインゲーム『ガンダムジオラマフロント』での声優が矢尾一樹さんであることなど、複数の要素からジュドーとの関連性が示唆されているとしています。
読者からは「長谷川先生の外伝シリーズ大好きです。特にジュドーならあり得るかもというその後の人生、年を重ねても彼らしさを失わないところなどが良い」という感想が多く共感を集めました。ジュドーの愛機であるZZガンダムをベースとした「ガンプ」に乗り、ハイメガキャノンを使い続ける老兵としての描写に、説得力を感じる読者も多かったようです。
「大人になって見直すと複雑ながら面白いのが分かる」という声に代表されるように、年齢を重ねることで見えてくる作品の新たな魅力を指摘する意見も。「老齢の主人公というのも感情移入できて面白そう」といった感想からは、かつてアニメ『ガンダムZZ』を視聴した世代が、年を重ねて新たな視点で作品を楽しもうとしていることが垣間見えます。
一方で、作品の位置付けについても興味深い考察が展開されました。「サンライズが2018年に提唱した『UC NexT 0100』では逆シャア以降を掘り下げつつ今後は映像作品以外も公式作品に組み込むって意気込んでた」という指摘に、期待と現状分析が寄せられています。
また「マンガ作品でも映像作品との大きな矛盾もないどころか、補完的役割で企画がスタートしてプラモ展開もしっかり行ってるクロスボーンやF90関連とかは、大まかな宇宙世紀の歴史のひとつだといえる」という意見も。「いまは公式でも『これだけが正史だ』的なことはやってない」との指摘は、作品の多様な解釈を認めようとする現在の「ガンダム」シリーズのあり方を示唆しています。
なかには「富野(由悠季)さんの構想としてF91あたりから連邦の力の衰退があって地方勢力が台頭してきて、Vガンダムでははっきりと連邦が地球圏を統治できなくなって地方勢力が勝手に勢力争いをしている『コスモ戦国時代』を描いている」と、作品の歴史的背景に踏み込んだ分析も。長谷川作品は、こうした宇宙世紀の歴史観を丁寧に描いているという評価も見られました。
このほかジュドーの声優を務めた矢尾一樹さんへの思いを込めたコメントも多く寄せられました。「若者にとっては矢尾一樹さん=フランキーのイメージだと思うけど」という書き込みには、『超獣機神ダンクーガ』の藤原忍、『NG騎士ラムネ&40』のダ・サイダーなど矢尾さんの代表作を挙げる返信が相次ぎました。
結果として、正史かどうかという議論を超えて、これらの作品を宇宙世紀における可能性のひとつとしてとらえる見方に、多くの読者が共感を示しています。複数の世界線が存在することを前提に、むしろそれを楽しもうという姿勢が読み取れます。