“格闘界のレジェンド”桜庭和志(55歳)の長男で、大みそか開催の格闘技イベント「RIZIN DECADE」で総合格闘技デビューする桜庭大世(26歳)が、12月22日に放送されたスポーツ番組「ABEMAスポーツタイム」(ABEMA)に出演。父・和志のことや、デビュー戦への思いなどを語った。

番組には今回、桜庭和志が初登場。さらに、長男・大世に独占インタビューを実施した。

小学生から柔道を続けていた大世は、柔道の名門・東海大学を卒業後、一般企業に就職し、不動産の営業として勤務していた。父と同じ格闘家の道を歩まなかった理由を、大世は「今の時点でそんなに強くないのに、社会人になって1番になるのはすごく難しいと思った。バリバリ働いて、同級生よりもお金を稼ごうと思って就職しました」と告白。

そして、1度は断念した道に戻ったきっかけを「那須川天心選手が同い年。見ていて『同い年なのに、めっちゃ差があるな』『負けていられないな』と思った。父からは『お前が思っているよりは甘くないぞ』と言われましたけど…」と語る。

大世の覚悟を、父・和志は「まずは『長くやろうと思っているのか?』という話をした。自分がやりたいならやればいいけど、『仕事を辞めない方がいいんじゃないか』と伝えた」と葛藤があったことを打ち明けた。

現在は全力で大世をサポートする和志は「技術的にはまだ甘い部分もあるけど、若いからすぐに覚えますよ」と期待を寄せた。

また、大世に和志の“父親像”について話を聞くと、「言っていいのかわからないですけど(笑)」と切り出し、「お酒を飲んで、どうしようもないお父さんだった気がします(笑)」とぶっちゃけ。

その一方で「格闘家としては世界一すごいお父さん。戦績を見たら意外と負けているけど、いろんな人の頭に残る試合や面白い試合をしていて、選手として1番尊敬している。超えられたらいいなと思います」と父への思いを吐露した。

「RIZIN DECADE」では、ベテランの矢地祐介選手と対戦する大世。「いろいろな声があると思うけど、見て欲しい。心躍るような試合をたくさんして、いずれはスーパースターになりたい」と意気込みを語り、和志は「当日はセコンドで行く予定。勝てればいいと思うけど、正直に言うとちょっと厳しい部分もある。まずは自分の良いところやカラーを出せよって話はしている」とエールを送った。

大世のデビュー戦となる「RIZIN DECADE」は、ABEMA PPVにて全試合生中継。