『ONE PIECE(ワンピース)』の初期エピソードから登場しているシャンクスはいまだに多くの謎を秘めた人物です。そのなかでも、特にささやかれ続けている「複数人説」について、進展がありました。



シャンクスを立体化した「フィギュアーツZERO[超激戦]シャンクス&ウタ -ONE PIECE FILM RED Ver.-」(BANDAI SPIRITS) (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

【画像】むしろ知らなかったら怖い… こちらがシャンクスの正体を知っていそうな人物です(4枚)

「複数人説」はほぼ確定か?

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するシャンクスは、やけに早い移動速度や意味深な言動の数々から、初期エピソードから登場していながら「謎多き人物」という印象が強いでしょう。そのなかでも「シャンクス複数人説」は、ネタ的な扱いでまことしやかにささやかれてきましたが、最新話で急展開を迎えました。

※この記事には『ONE PIECE』110巻未収録の1134話の内容が含まれています。

 そもそも「複数人説」が疑われるようになった理由はいくつかあります。まずは、上記でもあげた異様に早い移動速度です。「マリンフォード頂上戦争編」では、新世界にいたはずのシャンクスがたった1日でマリンフォードに現れました。その速さは、シャンクスの居場所を知っていた海軍の驚きようからよく分かります。

 これだけ早く移動するにはシャンクスが複数人いないと納得できない、という理由から「複数人説」が浮上しました。また「複数人説」のなかでも、クローン派と双子派で別れているようです。

『ONE PIECE』世界には、ジェルマが兵器として使うために研究し生み出したクローン技術があります。クローン説を推すファンは、それを用いてシャンクスが複製されたと考えたのでしょう。ただ、クローンがシャンクスの覇気まで会得できるのか、という観点から「信ぴょう性に欠ける」と考えるファンもいるようです。

 その一方で「双子説」を推すファンは、シャンクスの親として疑われている天竜人「フィガーランド・ガーリング聖」の発言に注目していました。ゴッドバレー事件の回想シーンでのガーリング聖の「見ていろ子供達…」と発言が「シャンクスたちに向けての言葉だったのではないか?」と疑われているのです。ただ、こちらも純粋にたくさんいた子供たちへ向けた言葉である可能性も高いでしょう。

 長年、さまざまな考察がなされながらも核心的な情報はつかめませんでしたが、最新1134話「フクロウの図書館」で、ついに進展がありました。ラストページで、巨人の国「エルバフ」に忍び込んだシャンクスにそっくりな人物が描かれていたのです。

 現在進行中の「エルバフ編」では、「モンキー・D・ルフィ」ら麦わらの一味が「エルバフ」へ上陸する前に、シャンクス率いる赤髪海賊団が立ち寄っていたことが判明しています。

 本物のシャンクスであれば、堂々と正面から入ればいいものをなぜわざわざこっそり侵入しているのか、またシャンクスとはどういう関係性なのか、疑問が残ります。最新話で「複数人説」がより確実視されるようにはなったものの、新たな謎も増えました。次回1135話では、彼の正体が判明するのでしょうか?