小学館「JS研究所」は、イマドキ女子小学生のリアルな本音を聞いた、「スマートフォンの使用状況」に関するアンケート調査の結果を発表した。
今回の調査は、高学年JSが中心の少女まんが誌「ちゃお」2024年12月号の読者1,000人を対象に実施したもの。まず、スマホの所有状況をたずねたところ、53.2%の高学年JSが所有・使用していると回答した。高学年JSにとってスマホは当たり前のものとなりつつあるようで、2023年の調査では45%だったのに対し、今回は約8ポイント増加した。
次に、スマホを所有しているJSを対象に、普段平均でどのくらい使っているかという質問では、30分未満が最多で、30分以上〜1時間未満も同程度いることがわかった。スマホを使用しているJSのうち40.4%が1時間以上使用しており、スマホを使用することが日常的になっていることがわかる。
また、スマホ選びの基準は、「好きな色」という回答がトップに。「好きなデザイン」や「好きなキャラクターの模様」などの見た目を重視する子が多い一方で、カメラやストレージ量などの「機能」や「セキュリティ対策」「防犯性」など、安心安全に使用できるかどうかを大事にするという意見も多く集まった。
続けて、スマートフォンの使用目的についてたずねると、約半数が「友達との連絡」を目的に使用していると回答。スマホは友達とのコミュニケーションにはなくてはならないアイテムになってきているのかもしれない。それ以外では「家族との連絡」や「アプリ(SNS以外のゲームなど)」「写真を撮る」が上位に。SNSを目的にしているJSは1割程度で、友達や家族とのコミュニケーションがスマホの主な使用用途であることがわかった。
SNSの中でも最も使用率が高かったのは「YouTube」で、約50%が「ほぼ毎日見る」と回答。次いで「LINE」が多く、30%が「ほぼ毎日見る」と答えた。それ以外のSNSでは、「見たことはない」や「ほぼ見ない」という回答が上位で、「TikTok」は「YouTube」と「LINE」を除くSNSと比較して「ほぼ毎日見る」が多く回答された。
これまでJS研究所が行った調査で「髪型を決めるときに参考にしているもの」の上位にYouTubeとTikTokがランクインし、JSの間でもYouTuberやVTuberが人気であることが明らかになっていることからも、JSが動画コンテンツを積極的に見ていることがうかがえる。
今回の調査結果について、「ちゃお」編集長は「ここ何年もJSのほしいもの不動の1位が『スマートフォン』でした。どんなスマホがほしいのかたずねると、キャリアはあまり関係なく、『ラベンダーカラーがいい』など、かわいくて、使いやすいものに心惹かれているようです。今年、スマホの所持率がついに50%を突破。スマホを持っているJSが半数を超えることによって、大きくJSの動向が変わっていく気がします。獲得する情報の量や興味の方向にも大きな変化が起こると思います」とコメントしている。