前レイカーズHCのハムが今夏の解任に不満?「私がやり遂げたことは、どのチームに行っても契約延長を検討されるべきものだ」<DUNKSHOOT>

 今季ミルウォーキー・バックスでアシスタントコーチ(AC)を務めている元NBA選手のダービン・ハムは、昨季限りでロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチ(HC)を解任され、現職に辿り着いた。

 2022年6月、バックスのACを務めていたハムは4年契約でレイカーズのHCに就任し、NBAでは自身初となる指揮官の座に就いた。初年度の2022-23シーズンは43勝39敗でプレーイン・トーナメントからチームをプレーオフ進出に導き、第7シードながらカンファレンス決勝まで勝ち進んだ。

 昨季はレギュラーシーズン47勝35敗で再びプレーイン・トーナメントに回るも、ニューオリンズ・ペリカンズを破って2年連続のプレーオフ出場。しかし、1回戦で前年のカンファレンス決勝でスウィープ負けを喫した王者デンバー・ナゲッツに完敗(1勝4敗)し、早々に敗退となった。

 ハムはレイカーズで指揮を執った2シーズンで90勝74敗(勝率54.9%)の成績を残したが、レイカーズはシーズン終了後に解任を決断。23-24シーズンは19通りのスターティングラインナップを試したなか、レブロン・ジェームズや八村塁は、チームの問題のひとつに連係不足を挙げていた。
  ハムの采配が確執を生んだともされるが、本人は『Andscape』のインタビューで「私がやり遂げたことは、他のどのチームに行っても契約延長を検討されるべきものだ」とレイカーズ時代の仕事に自負を覗かせた。

「感情論で言っているのではなく、事実を話しているんだ。プレーオフに進出できなかったところから、NBAの“ベスト4”に当たるカンファレンス決勝に進出した。そして、(翌シーズンには)インシーズン・トーナメントを制し、負傷者が多い状況を乗り越えてプレーイン・トーナメントで2年連続で勝利してプレーオフに進出した。

(2022-23シーズンにカンファレンス決勝で)デンバーに負けたことに関していつも言われるけど、どうやってデンバーまで辿り着いたかは語られない。(プレーオフ1回戦で)若いメンフィス(グリズリーズ)を倒し、(カンファレンス準決勝で)ゴールデンステイト(ウォリアーズ)にも勝ったんだ」

 レブロン率いるレイカーズは、毎年優勝が期待されているNBA屈指の人気チーム。それゆえに指揮官に求められるハードルも高くなるため、結果を残せなかったハムの解任はやむを得なかったかもしれないが、本人のなかでは納得いかない部分があるようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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