食い気味にかかるアニメのエンディングの魅力について熱く語る、漫画家のパパ頭さん。アニメ本編とエンディング曲が組み合わさって、お互いの魅力を引き出し合うのが最高だと語ります。特にお気に入りの作品があるようで……? 作者のパパ頭さんにお話を聞きました。



お気に入りのアニメ演出の魅力を熱弁する漫画家(パパ頭さん提供)

【マンガ本編】アニメの王道演出、ラストで“食い気味に始まるED”の良さに2万人が共感

アニメの魅了が倍増するエンディングの重要性に「同感!」

 漫画家のパパ頭さん(@nonnyakonyako)は、食い気味にかかるアニメのエンディングについて熱く語っています。アニメ本編とエンディング曲が合わさり、お互いの魅力を引き出し合う瞬間がたまらないようです。「例えばどんな?」と聞かれたパパ頭さんは自ら描いたマンガとともに紹介してくれて……?

 パパ頭さんによるエッセイマンガ『食い気味にかかるアニメED』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は2.6万を超えており、読者からは「ラストをスパッと切ってエンディング曲がドン! って始まるパターンも好きです」「本編ラストに混ざる前奏から音が大きくなりエンディング始まる流れ! が好き」「止めて引くは醍醐味だよねって思います」などの声があがっています。

 パパ頭さんは公務員として働く傍ら、漫画家としても活躍しています。父親の育休をコミック化した『パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話』が2023年3月に発売されました。ブログ「パパ頭の日々のつぶやき」ではイラストを添えながら日常生活についての記事を執筆したり、YouTubeチャンネルではゲーム実況を発信したりしています。

 作者のパパ頭さんにお話を聞きました。

ーーパパ頭さんが一番はじめに「本編アニメに食い気味にかかるアニメエンディングが素晴らしい!」と感じたきっかけについて教えて下さい。

 マンガにも描いた作品ではありますが、最初にはっきりと意識したのは『機動戦士ガンダムSEED』だったように思います。第1話はもちろん、その後のエピソードでも食い気味のスタンスは一貫しており、ストーリーへの没入感を深める効果があっただけでなく「RIVER」や「Life goes on」など、各EDも非常に強く印象に残りました。



育休を経験した漫画家のエッセイマンガ『パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話』著:パパ頭(KADOKAWA)

ーーその他に、食い気味にかかるアニメエンディングがあるお気に入りの作品があれば、作品名とその魅力を教えて下さい。

 たくさんあります! 『【推しの子】』や『リコリス・リコイル』などは、ストーリーが盛り上がるタイミングと被さるようにEDが流れ込み、またその曲調や歌詞が物語と合っていることもあって、視聴者の感情を大きく刺激してくれていたと思います。

 ネットミームにもなった『ジョジョ』シリーズ第一部のEDは、時折曲自体が物語をリードしてくれているように感じました。

 悲しげなイントロから始まり、しばしその余韻を感じさせた後、テンポがあがっていく。ジョジョやツェペリたちが、悲しい運命を背負いながらも、覚悟を決めて死闘へと赴いていく様子とシンクロしていました。そういう意味ではEDでありながら、まるで劇中BGMのような性質があったように思います。

 少し方向性は変わりますが、記憶が正確ではないもののジブリでも本編と被るようにEDがかかる作品があったと思います。『魔女の宅急便』では、キキが実家にあてた手紙を読み上げるなかで「やさしさに包まれたなら」がかかり、物語の終わりを知るとともに、まさに優しさに包まれるような気持ちになりました。

ーーコメント欄には、共感の声や読者のお気に入りの作品の感想が寄せられています。反響に対し、どのように感じていますか? また特に印象に残った読者のコメントについて教えて下さい。

 コメントはすべて読ませていただいているのですが、どれもこれも「まさに……!」と思うものばかりで、うなずきながら読みました。マンガよりもコメントの方が面白いくらいかもしれません(笑)。読者からの声のなかに、「マンガの作者とは会ったことないけど、たぶん友達!」と書いてあるものがあり、「同感!」と思いました。