ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』3部作。その日本公開から20年の時を経て、知られざる200年前の物語を初映画化したアニメーション映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』 が公開。騎士の国ローハン滅亡の危機に、その運命を託された若き王女ヘラを演じた小芝風花にインタビューを行った。
ーー大人気シリーズである『ロード・オブ・ザ・リング』について、どのような印象・イメージを持たれていましたか。
「人の欲望って!」っていうイメージです(笑)。映画は映像が壮大で、20年近く前とは思えないほどの迫力で、すごく引き込まれました。あんなに美しいエルフの女神が、指輪を前にするとすごい形相になったりして。人の欲望は醜くて恐ろしいものということが、オークたちのビジュアルにも表現されていたりするのかなと、今の歳で観ても怖かったです。
ーー今年は実写映画でも吹替えをやられていたと思いますが、アニメーションとの差は感じましたか。
最初はアニメーションの顔から自分の声が出て来ることに違和感を覚えてしまって、夏頃に出来た予告編を観た時、自分だけ人間の声がすると思って、監督に相談しました。でも本編を収録する時にとても温かく迎えてくださり、リラックスして臨めたのですが、自分では手応えはまったく分からず、とにかく監督がOKしてくだされば大丈夫だと信じて、ワンシーンずつ撮っていく感じでした。
ーーウルフ役の津田健次郎さんとは実写映画のアフレコに続く共演となりますが、前回の経験を踏まえて何か参考にすることはありましたか。
前回の反省点は、自分が演じる芝居に慣れているせいか、感情的なシーンで、声がブレているように感じたんです。感情はもちろん出さなくてはいけないけれど、統一した声をキープして出さなくてはいけないということを前回、津田さんが演じられたキャラクターの声を聞いて学びました。安定しているけれど、ちゃんと感情が乗っていないといけない。それは気をつけようというのが、今回自分の中の課題でした。
ーー演じられたヘラに共感するところはありましたか。
ひとりの少女として、「わたしじゃ無理! 守れないかも知れない」という弱さもあるなかでも最後まで諦めず、その弱さ怖さを乗り越え成長していく姿を見ていると、最初から何でも出来る人はいないのだなと思いました。それを乗り越えた先に、また違う自分がいるというか強さがより芽生えるので、逃げるのではなく、立ち向かえる人でありたいなと改めて思いました。
ーー完成した本編をご覧になっていかがでしたか。
オオワシの羽ばたきから、ヘラのちょっとした目の動きまで、アニメーションでここまで出来るのかと驚きました。ほんのちょっとした動きで、心情がすごく表されていたので、今のアニメーションってすごいなと感動しました。戦のシーンも多いので、ぜひ大きなスクリーンで観てほしいです!
ーー最後になりますが、映画を待っている方たちへメッセージをお願いいたします。
たくさんの方たちに観てほしい作品です。200年くらい前の物語ですが、ちゃんとつながっているお話なので、ファンの方にはぜひ観ていただきたいですし、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を観たことがない方たちもこのアニメ―ションから入ると映画につながっていくので、このアニメーションを機に全部観ていただけたら、より楽しめると思います。冬休みの思い出にご家族でも観ていただけたらうれしいですが、ぜひいろいろな人に観ていただきたいです!
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』
12月27日(金)全国劇場公開!吹替/字幕版同時公開(※一部劇場除く)
ワーナー・ブラザース映画
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