「6万の仕事が安い?」「一晩6万の仕事ならやる人たくさんいるよ」などとツッコミの声が寄せられたのは、12月25日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」。この日、茨城県で頻発する「キャベツ泥棒」の話題を取り上げたのだが、元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏に、世間とのズレを指摘する声が相次いでいる。

 12月15日、茨城県古河市の畑から約1200個のキャベツが盗まれ、18日には結城市と八千代町で計約2050個のキャベツが盗まれた。窃盗事件の背景には、キャベツの価格高騰が挙げられ、番組は「例年の3倍の599円」と伝えた。また、腰を屈めて行うキャベツの収穫はかなりの重労働で、キャベツ農家の男性は番組の取材に「一晩で1200個は難しい」「最低でも5、6人は欲しい」と語っていた。

 スタジオで意見を求められた玉川氏は「これ犯罪なんですけど、それほど大きな取り分になるのかな」と疑問を呈して、盗んだキャベツが1個300円売れたとして、キャベツ泥棒の取り分を36万円と試算。大量のキャベツを収穫、運搬するのに6人は必要としてこう続けた。

「1人あたり、そうなると6万円でしょ? 犯罪をおかして、これだけ労力をかけて大変ですからね。車も調達しなければいけない。6万円で…。だからそのためにやるっていう感じがしないですよね。だからこそ逆にわかんないかな。同業者? なんで同業者がこれやるのっていう」

 同業者による犯行説も出る中、玉川氏は「大勢集めることもリスクじゃないですか。夜中に盗んでるんですから。口裏合わせて『絶対お前らしゃべるなよ』ってやるのも大変だし」と、最後まで納得がいかない様子だったが、「一晩6万円の仕事が安い」とするコメントに「玉川さんのギャラを考えたら6万は安いよね」「キツそうだけど6万は高給だよ」などとツッコミの声が…。

「一晩で6万円稼げると聞くと、かなりの“高給バイト”と受け取られそうですが、玉川さんが言うように犯罪ですからね。6万円もらえるとしても、逮捕されて前科がつくことを考えたら割に合わないでしょう。また、キャベツ農家にしてみれば、種まきから育苗、定植、追肥など何カ月もかけて育てたキャベツを根こそぎ盗まれるわけですから、たまったものではないでしょう」(メディア誌ライター)

 キャベツ泥棒が盗んだキャベツはどこへ消えたのか。一日も早い事件解決を願うばかりだ。

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