高島屋がクリスマスケーキで1年越しの“リベンジ”を果たしたことが話題になっている。昨年にオンラインで「ストロベリーフリルショートケーキ」を予約販売したところ、購入者から《崩れている》《中身がぐしゃぐしゃ》との苦情が相次ぎ、SNSで崩れたケーキの画像が拡散された。販売された2879個のうち、返金対応は1000件に達したという。

 そして今年は、昨年と同じシェフが監修を手掛けた「フレーズリボンショート」を約1000個販売。製造も配送も昨年と同じ業者が請け負い、ケーキの形状や梱包方法に様々な工夫を凝らしたことで、「苦情ゼロ」(12月25日時点)を成し遂げた。この同一チームによるリベンジ劇を取り上げたのが、12月25日放送のTBS系情報番組「ひるおび」。監修を担当したシェフは「とりあえずは安堵している」としつつも「まだ終わっていないので多少なりともドキドキという気持ちもある」というコメントを寄せ、高島屋のケーキを毎年購入しているという40代の女性は、電話取材に対して、「ちょっと不安はあったんですけど、あそこまでがっちりとホールドしてあるケーキっていうのは見たことがなかった」「ここまですごくきれいに届けるっていうところに高島屋の意地を感じました」「すごく味も美味しかったのでかえってファンになってしまった」と喜びの声を伝えていた。

 スタジオでは、番組司会の恵俊彰が「去年、失敗を経験なさっている方も、八代さん、もう1回頼んでみようという方もいらっしゃった」と、コメンテーターの八代英輝弁護士に話を振ったのだが、ここで驚きの展開が…。メディア誌ライターが解説する。

「八代弁護士が『高島屋が築いてきた信頼もあった』などとコメントしている最中、画面に映し出されたのは、昨年に販売されたと思われるぐしゃぐしゃのクリスマスケーキでした。別のコメンテーターが高島屋の再チャレンジについて熱く語っている最中も、形が崩れたケーキの画像が延々と映し出される展開に…。およそ20秒にわたって、昔の“失敗作”がオンエアされる驚きの展開に、SNSでは『放送事故か…悪意しか感じない』『グチャグチャのケーキ映像はもういい』『今年と違う写真を出して印象操作か』などとツッコミの声が殺到していました」

 工夫を重ねてリベンジに成功した高島屋のクリスマスケーキ。来年も安心して購入できそうだ。

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