前エンジェルス内野手、突然の引退発表「10年以上メジャーでプレーする栄誉に恵まれたのは、いまだ信じられない」捕手以外をこなしたユーティリティー、投手も3度経験

 前ロサンゼルス・エンジェルスの内野手が突然の引退を発表した。米誌『Sports Illustrated』のマレン・アンガス=クームズ記者は現地12月25日、「メジャーで12シーズンプレーした前エンジェルスのエイレ・アドリアンサが突然の引退を発表した」と報じた。

 2024年2月にエンジェルスとマイナー契約を結んだアドリアンサは、シーズン開幕をトリプルAでスタート。4月21日にメジャー契約を結んで昇格すると、4月22日から5月8日までの試合で、打率.192、1本塁打、2打点を記録した。その後、背中の張りで故障者リスト入りしたアドリアンサは、そのまま自由契約となった。

 24年11月に行なわれた国際大会プレミア12では、3位決定戦で米国代表に敗れて4位となったベネズエラ代表としてプレーした。

 引退に際してアドリアンサは、「この旅は信じられないほど困難で、多くの浮き沈みに満ちていたが、すべての経験は私にとって大切な祝福だった。子供の頃からワールドシリーズ優勝を夢みていた。それははるか遠くにある、到達不可能な目標だと思っていたが、自分自身の努力と献身、多くの仲間たちのサポートのおかげで、夢を実現することができた。メジャーで10年以上もプレーする栄誉に恵まれたことが、いまだに信じられない。これほどプレーできるとは想像していなかった。自分のキャリアに驚いている」と自身のSNSに記した。

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  2006年にアマチュアFAとしてサンフランシスコ・ジャイアンツに加入したアドリアンサは、17年にミネソタ・ツインズに移籍。21年に所属したアトランタ・ブレーブスではワールドシリーズを制している。その後はワシントン・ナショナルズを経て、ふたたびブレーブスに復帰。24年からはエンジェルスでプレーしていた。

 内野をメインに外野も守れるアドリアンサは、捕手以外のすべてのポジションを経験。投手も三度経験している。MLB12年で計625試合に出場。キャリア通算成績は、打率.237、22本塁打、151打点となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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