ラーメンチェーン「ラーメン山岡家」は12月23日から、「プレミアム醤油とんこつラーメン」(税込950円)の販売を開始している。同チェーンの毎年恒例、冬の定番限定商品が無事に今年も登場したということで、さっそく食べに行ってみた。

「プレミアム醤油とんこつラーメン」は、たっぷりの背油とほのかに煮干しが香る濃い口醤油スープに、辛みを抜いたシャキシャキ玉ねぎと、歯ごたえ、香り、色とどれをとっても最上級クラスの三陸産わかめを使用。山岡家が「一度は食べてほしい」と訴える自信作で、東北・新潟・北陸地区ではレギュラーメニューとして販売されている。

 食券を購入しスタッフさんに麺の硬さ、味の濃さ、油の量をすべて普通と伝え、待つこと約7分。カウンターに丼ぶりが置かれた瞬間、鼻を近づけなくとも独特な豚骨の香りが強烈なまでに漂ってくる。

 まずはスープからいただいてみると、匂いの割に豚骨の味わいはそれほど前面に押し出されているわけではない。煮干しの風味や醤油のガツンと濃厚な塩辛さに甘みも感じられ、そこに背脂のパンチも加わり、力強さもありながら非常にバランスの良い仕上がりとなっている。1杯なんと1513kcalでヘビーなスープであることに間違いはないが、そのわりにスイスイと飲めてしまうのだ。

 麺は山岡家定番のツルツル中太ストレート麺で、すすり心地もよく、小麦の味わいにしっかりとスープと絡んでウマイ。チャーシューは小ぶりなのが1枚乗っているだけだが、昔ながらのしっかりと食感を残したスタイルで、噛めば噛むほど旨みが出てくる。そしてタマネギはシャキシャキ、ワカメはコリコリとどちらも食感が良く、煮干しの風味にワカメの磯の香りは相性も抜群。トッピング類も隙がなく、プレミアムな一杯を形成してくれている。

 卓上には味変できる調味料も揃っているが、ニンニクや豆板醤などを加えると味が一辺倒になってしまうので、個人的にはそのままで食べるのが一番良いのではないかと思う。寒い地域ではレギュラーメニューとして販売されているだけだって、最後まで食べきると背脂のおかげか体がポカポカと温まる。山岡家の冬の定番をまだ食べたことがない方はぜひ食べてみてはいかがだろうか。

小林洋三

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