TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、モンツァ・ラリーショーのようなエキシビション形式のイベントを開催することが、世界ラリー選手権(WRC)にとって利益になると考えている。
1978年からモンツァで開催されているお祭りイベントであるモンツァ・ラリーショー。今年は12月6日〜8日に開催され、WRCのラリー1クラスに参戦するトヨタ、ヒョンデ、M-スポーツの3チームも参加した。
2024年シーズンの終了を祝うとともに、4年間ラリー1のタイヤサプライヤーを務めたピレリに敬意を表した。
モンツァ・ラリーショーは、モータースポーツ界の大物たちを魅了しており、MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシは、過去7回の優勝を果たしている。
今年リニューアルされたイベントでは、WRCのエリートたちがモンツァ・サーキットの有名なステージで対決するのを見ようと多くの観客が詰めかけた。
1対1勝ち抜きトーナメント方式で競われるマスターズ・ショーでは、アドリアン・フルモーが2024年のWRC王者に輝いたティエリー・ヌービルから勝利を奪った。
ドライバーのひとりとして参戦したラトバラは、このコンセプトが成功したと考えており、このような性質のイベントは将来のWRCカレンダーにうまくフィットするのではないかと感じている。
最近のWRCは、ラリー・サルディニアでより凝縮された48時間イベントのコンセプトを導入するなど、フォーマットに幅をもたせようとしている。
「私は本当に楽しんだし、ドライブするのは素晴らしかった」
そうラトバラは語った。
「多くのファンがいるイタリアに来るのは本当にクールだ」
「チャンピオンシップに変化があっていいと思うし、すべてのイベントが同じである必要はない。このモンツァのようなスプリントタイプの、よりショーのようなイベントがあってもいい」
「選手権に13か14戦のラリーがあるのなら、2日か3日の短いイベントを開催し、ショーを行ないつつ、いくつかの競技をすることもできるだろう。それはチャンピオンシップにとっても良いことだと思う」
ヒョンデのヌービルもこのイベントのファンだが、WRCはエキシビション・スタイルのラウンドをスケジュールに加えることに目を向ける前に、他の分野の改善に焦点を当てるべきだと考えている。
「モンツァには何度も来ているし、楽しいよ」と、ヌービルはAutosportに語った。
「WRCがもっとこういうイベントをやるべきかどうかは分からない。シーズンや最後やスタートに何かあるのは良いことだが、全体的にはまず整理しなければならない他の問題があり、それに集中する必要がある」