元日・日本武道館大会のGHCヘビー級王座戦に向けて王者・清宮海斗と、挑戦者OZAWAが27日、都内で共同会見。フィニッシュの変型シャイニング・ウィザードの名称が「シャイング・ランサー」に決まったことを発表した清宮は、狂気の“自爆”骨折を明かし、この日も喫煙写真を盗撮してきたOZAWAをテーブルクラッシュ式ブレーンバスターで制裁し、武道館での“シャイング・ランサー葬”を予告した。
ヒョウ柄のマントにサングラス。そして白々しく松葉杖をついて足を引きずりながら登場。どこまでも人を食った姿で現れたOZAWAは、この日の会見でも独演会を繰り広げた。
まずは清宮が結成したALL REBELLIONについて、体制側が「Rebellion」(反乱、反抗)を名乗ることの不可思議を指摘。その軽薄性を改めて断罪したうえで、自身こそが「The Real Rebel」、真の反逆者だと名乗った。
さらには「ようやく自由な生活を手に入れた」海外遠征で「早々に清宮から帰国命令があった」ことで「いつか強烈に裏切ろうと決心した」ことを告白。
さらに席上に足をどかっと出して、金づちを片手に。一時は清宮と同じALL REBELLION入りしていたOZAWAだが「どうしても同じユニットで試合したくなかった」ため、自ら金づちで足首の骨を叩き割ったと説明。席上で「あー痛い痛いぃいい!」と狂気の悲鳴を上げながらその際の模様を再現し、嘘か真か左足の骨折は“自爆”だったと明かした。
怒りを押し殺しながら耳を傾けていた清宮も、公募してきた変型シャイニング・ウィザードの技名が「シャイニング・ランサー」に決まったことを発表。
リング上での実績はゼロに等しいOZAWAに対し「お前の行動からは妬み、恨み、負の力しか見えてこないんだよ。今、俺がチャンピオンでお前はペーペーだ。同棲だなんだって言いがかりをつけて、この位置までたどり着いたはいいけど、まだお前はスタートラインすら立ててないんだ。日本武道館で妬み、恨み、怨念、すべてぶつけてこいよ。すべて受け止めてやるよ。ただしな、お前と俺の試合じゃ良い試合になんかならねえからな。こんなヤツ相手でも夢、希望、勇気を与えられるような試合を俺がみせます。もう逃げられねえからな。日本武道館で恥をかく準備はできてるか」と突きつけながら覚悟をただすと、「この偽りの男・OZAWAをファンとの思いが詰まったシャイニング・ランサーでぶっ倒します」と宣言してみせた。
ところが馬耳東風で受け流したOZAWAは「そんなことより清宮、この前クリスマスだったよな。同棲中の彼女とクリスマス楽しんだか?」とニヤニヤ、さらには「あと先ほど、とんでもない写真撮れちゃったよ」と会見直前に盗撮したと思われる、清宮の“喫煙所一服写真”を公開した。
「めっちゃ吸ってるじゃん。体に悪いよ! アスリートとしてどうなの?」とツッコむと、たまらず清宮がプッツン。馬乗りになってボコボコに殴りつけると、そのままブレーンバスターでテーブルクラッシュ。OZAWAが真っ二つのテーブル上で大の字となるなか会見は終了となった。
20代対決による新春武道館での新世代GHC戦…などという美しい響きは、もはや微塵もない。新春早々に繰り広げられる、プライベートまで投げ売った、泥にまみれた怨恨対決は果たしてどんな結末を迎えるのか――。
【会見の模様】
▼OZAWA「2024年5月4日、この日が何の日か分かるか? ALL REBELLION結成の日だ。その日、この男・清宮海斗は言った。『NOAHを日本一の団体にする。そのために団体に変化を起こす。レベリオン宣言だ』と。それから約8ヶ月。いったい何が変わったんだ? 変わるためにこいつは一体何をしたんだ? そもそもRebellionというのは反乱、革命という意味合いが強い。そこでひとつの疑問が生じる。自分の国に反乱や革命を起こす王様はいるのか。清宮海斗は5月4日、新しくチャンピオンになってからレベリオン宣言をしたんだ。革命や反乱を意味するレベリオンを宣言した。革命や反乱っていうのはな、下の人間が起こすことだ。このように清宮海斗は言葉の意味もよく考えずにそういった発言をしてしまうんだ。それっぽいことを言おう、聞こえの良いことを言っておこうという考えがあるから、ちょっと考えれば分かるようなズレたことを平気で言ってしまうんだ。革命する気もないのに革命すると言ってみたり。変えるつもりもないのに変えると言ってみたり。言葉の意味もよく考えずに適当なことを言ってしまったり。そういうところがお前のペラペラなところなんだ。おい清宮海斗、お前ペラ宮がペラ宮たるゆえんは、そういうところにもある。そしてそもそもお前のプロレス人生、会社に敷いてもらったレールのうえを綺麗に歩んできた。そんなプロレス人生を歩んできた人間自体がレベリオン…革命や反乱を叫ぶこと自体がおかしいんだ。おかしな話だぞ!? その点俺はまったく違う。俺は清宮とはまったく違う。清宮のしょうもないハラスメントを受けながら、1年2ヶ月もの長い期間、練習生として過ごし、ようやくデビューできたと思ったら、おい…月に1試合、2試合なんてこともザラにあったぞ。おい、俺は知ってるぞ。清宮! お前が会社に言って、俺の試合数を減らしてもらっていたことを。お前はそうやって下の頑張ろうとする心を平気で摘み取ろうとする。お前はそういうヤツだ。俺は知っている。そしてな、挙句の果てには後輩・大和田侑にシングルマッチで直接負けたんだ。もういたたまれなくなって、もう逃げるようにして海外に行かせてもらったよ。海外でようやく自由な生活を手に入れた。ノビノビと良い試合ができてたんだ。しかしな、早々にお前が俺に帰国命令を出したんだ。俺はな、その時確信したんだ。『あー、こいつは敵なんだ。早くなんとかしなければ、俺のプロレス人生が終わってしまう』と。その時、俺の清宮への憎しみ、怒りがピークに達した。そこで俺は、とんでもない爆弾を落として、清宮海斗を強烈に裏切ることを決意した。だが! やっぱりどうしても清宮海斗と同じユニットに入って、一緒に試合するなんてことはできなかった。やりたくなかった…。(※足をどかっと机の上に置き、トンカチを手に) そこで俺はトンカチを使ってこんな風に(※自分の足首をなぐるフリをしながら) あー痛い痛い! あー痛い! …こんなふうに自分の足を骨折させたんだ。でも、そのおかげで、こうして清宮海斗を強烈に裏切ることができ、そして1月1日、日本武道館でGHCヘビー級のベルトを懸けて試合できることになったんだ。俺の中には清宮海斗とは違って本物のレベリオンがある。The Real Rebel。1月1日、日本武道館でこのプロレスリング・ノアにまったく新たしい光景を俺がもたらしてやる。以上」
▼清宮「まずOZAWA、座る位置が逆なんだよ。座る位置も分からねえのか? 浮足立ってんじゃないのか?」
▼OZAWA「あーチャンピオンが座る席ってことね。俺はもうすでにチャンピオンになったと思ってるぞ。だからここに座っちゃったよね〜」
▼清宮「いいよ、1日ぐらい座らせてやるよ。まず最初に募集していました変型シャイニング・ウィザードの技名を発表します。シャイニング・ランサーです。たくさんのご応募ありがとうございました」
▼OZAWA「ださくないか? シャイニング・ランサーってださくないか? なんだよランサーって…」
▼清宮「こんなことを言ってるこいつですが、彼がNOAHに入ってきた時、僕が道場長だったので、当時のことをよく覚えています。未来を感じる人間でした。悩みながらもプロレスと正面から向き合っている彼の姿をみていたので、9月にイギリスのリングで自由にプロレスを楽しんでいる姿をみたときは嬉しかったです。ただ、今はとんだペテン師になりましたよ。今はその時の感慨深い気持ちなんてこれっぽっちもないからな。OZAWA! お前の行動からは妬み、恨み、負の力しか見えてこないんだよ。今、俺がチャンピオンでお前はペーペーだ。その恨みを隠すように、同棲だなんだって言いがかりをつけて、この位置までたどり着いたはいいけど、まだお前はスタートラインすら立ててないんだ。日本武道館で妬み、恨み、怨念、すべてぶつけてこいよ。すべて受け止めてやるよ。ただしな、お前と俺の試合じゃ良い試合になんかならねえからな。こんなヤツ相手でも夢、希望、勇気を与えられるような試合を俺がみせます。もう逃げられねえからな。日本武道館で恥をかく準備はできてるか。この偽りの男・OZAWAをファンとの思いが詰まったシャイニング・ランサーでぶっ倒します」
――現在の怪我の状況は?
▼OZAWA「さっきさ、めちゃくちゃ足引きずって歩いてきて…まぁそういうことなんだけど。別にさ、全部答えてきたから質問とかどうでもいいんだ。そんなことより清宮、この前クリスマスだったよな。同棲中の彼女とクリスマス楽しんだか? 楽しかったか? 楽しかったそうだ。清宮のファンの人たち〜、清宮は同棲中の彼女とクリスマスめちゃくちゃ楽しみました♪ あと先ほど、とんでもない写真撮れちゃったよ」
▼清宮「おもしろくねえんだよ。そんなんいらねえんだよ」
▼OZAWA「(※イラつく清宮の姿に心躍らせるように)おーそうですかー。清宮海斗くん趣味は葉巻と言ってましたが、タバコもメチャクチャ吸ってるんですよ。先程、喫煙室でタバコを吸ってる写真が撮れました。それがこちらです。(※この日のスーツ姿で喫煙中の写真を公開)おーめっちゃ吸ってるじゃん。体に悪いよ! どうなん? アスリートとしてどうなの?」
※たまらず清宮が襲いかかって馬乗りになって殴りつけると、そのままブレーンバスターでテーブルクラッシュ。OZAWAが真っ二つのテーブル上で大の字となるなか会見終了