【全日本】GAORA王座戦へ田村の希望に宮本が呼応 「俺はバカを演じてるだけ。本当の自分を見せる」

 1・2後楽園大会のGAORA TVチャンピオンシップ「宮本裕向vs田村男児」へ向けた会見が27日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。

 宮本は12・8後楽園大会で立花誠吾を破ってGAORA王座を奪取。全日本における初のシングルベルト戴冠となった。試合後、田村が挑戦を表明。1・2後楽園大会での初防衛戦が決まった。

 その日は青柳優馬&阿部史典&佐藤光留も全日本プロレスTV認定6人タッグ王者・大森北斗&羆嵐&サイラスに挑戦する。「バカの時代でベルトを全部獲る」が宮本の目標で、そのためにもGAORA王座を死守あるのみ。「自分よりも体も大きいし、男児はレスリング主体でずっとやってきてる選手なので。そういう意味ではレスリングを追求できる試合になるのかなというのは非常に楽しみ」と戦い模様を描いた。

 田村は「バカの時代は明るく楽しくていいんですけど、宮本選手のバカじゃない部分を試合の中で見せてくれたら僕もうれしいなと。やりがいあるなと」と熱望している。「バカの時代は僕以外はみんなバカですけど、僕はバカじゃないですから。僕はバカを演じてるだけ」と強調した宮本は「この試合はもちろん本当の自分を見せたい」と呼応した。

 対する田村は第25代王者・立花と激闘を繰り広げた5・6後楽園大会以来、2度目のGAORA王座挑戦となる。会見中に初挑戦と勘違いして苦笑したのはご愛敬。挑戦を表明したのも「今年は厳しくという言葉を多用してたと思うんですけど、それを25年はもっともっと突き詰めてやっていかないといけないと思ってるので、それに向かってやるって意味でも相手が宮本さんというのは大事」との思いからで、「GAORAのベルトは自由なベルト。普通のタイトルマッチじゃなくて、いろんなルールもできると思うので、面白いなと」と戴冠後も見据え、GAORA王となって強さ、厳しさを今年以上に追い求めていく構えをみせた。

【会見の模様】

▼田村「田村男児です。1月2日、GAORA戦、宮本裕向と戦うと。いつも全日本で宮本さんはバカの時代だと。このバカの時代は明るく楽しくていいんですけど、宮本選手のバカじゃない部分を試合の中で見せてくれたら僕もうれしいなと。やりがいあるなと。そう思ってGAORAのベルトに挑戦させていただきました。GAORAのベルトは挑戦するのは意外と初めての挑戦だと。今までなくてですね。ジュニアとアジアタッグやってきましたけど、初めて挑戦すると。何でもベルトを獲りたいなという気持ちもあって挑戦しました」

▼宮本「GAORA TV新チャンピオンの宮本裕向です。さっき男児がバカじゃない部分を見せてもらいたいと言っていて。一つ思い当たることがあって正直、僕、バカじゃないんですよ。諏訪魔さんとか鈴木秀樹さんとか佐藤光留さんとか青柳優馬とか阿部史典とかいる中で、僕だけバカじゃないんです、ホントは。僕はバカを演じてるだけなので、この試合はもちろん本当の自分を見せたいと思います。バカの時代は僕以外はみんなバカですけど、僕はバカじゃないですから、よく覚えといてください」

――挑戦者・田村選手にどんな印象がある?

▼宮本「自分よりも体も大きいし、男児はレスリング主体でずっとやってきてる選手なので。そういう意味ではレスリングを追求できる試合になるのかなというのは非常に楽しみです」

――全日本参戦以来、初のシングルベルトとなったが、GAORA戦線をどのように盛り上げていきたい?

▼宮本「自分の目標であるバカの時代でベルトを全部獲るみたいな、そういう目標があって、その第1弾で僕がベルトを獲れたわけで。だから、ここで絶対に負けるわけにいかなくて。自分の目標であるものをまず自分が守らないと達成できないんで。バカの時代に新しい光を与えるとするなら、やっぱりベルトがないと言葉とか主導権とか握れないと思うんで。まずはバカの時代でベルトを防衛して、みんなもいろんなベルトに挑戦して、ベルトを総なめにしたいと思います」

――田村選手、先ほどGAORA挑戦は初めてと発言していたが、立花誠吾選手との激闘は記憶にない?

▼田村「すいません(苦笑) 失礼しました。初めてじゃなかったですね」

▼宮本「覚えてないの?」

▼田村「訂正させてください(苦笑)初めてじゃなかったですね。2回目でしたね。2024年いろいろ濃すぎて、あっという間だったんで記憶が遠ざかってました。2度目の挑戦でしたね。相手が宮本選手ということで、とても楽しみですね。もちろん厳しくやっていきたいなと思ってます」

――挑戦表明した理由としてはGAORAのベルトよりも王者が宮本選手だからというのが大きい?

▼田村「年明けて2025年の一発目からタイトルマッチをやる中で、自分も今年は厳しくという言葉を多用してたと思うんですけど、それを25年はもっともっと突き詰めてやっていかないといけないと思ってるので、それに向かってやるって意味でも相手が宮本さんというのは大事なタイトルマッチなので。そういう意味が大きいですね。自分の中で突きつめる。厳しいというものを突きつめて、そういう気持ちで挑戦させていただきました。あとGAORAのベルト、自由なベルトなので。ルールもそうですし、普通のタイトルマッチじゃなくて、いろんなルールもできると思うので、面白いなと思って挑戦しました」

――宮本選手も幅広い防衛戦をやっていけそう?

▼宮本「そっか、噂では聞いてたけど、ホントなんですね。自分で決めるより相手がやりたいルールでやるのもチャンピオンの宿命だと思うんで、僕の得意なルールもあると思うんですけど、それは相手が決めるのに乗っかりたいと思います」