・フェリーの内部
寝台フェリーも初めてなら15時間もの船旅も初めてなので、まず眠れることに重点を置きたい。乗船してまず部屋をチェックしてみたところ、シングルサイズのベッドにあつらえたような1人用の部屋で、机もテレビもあってなかなか良い。優雅とまではいかないが、くつろげる旅路になりそうだ。
そして、ここで「拝啓、道の駅から」の2人と合流。2人は2等寝台Bで、4名一室の二段ベッドの部屋を予約した様子。価格は1万3500円らしい。
窓の外は夜の帳(とばり)が降りた海。出航した船の中で2人と合流するとついに旅が始まったようなワクワク感を感じた。出会って5秒で即出航~! Ahoy! Ahoy!
──この時は知る由もなかった。地獄が待ち受けていようとは。
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・出航1時間
合流した我々は、レストランで食事を取ることに。メニューは肉系のパワーを感じるもの多め。船のレストランと言えば高そうだけど、ハンバーグ定食(1100円)を注文したところ特別高いようには感じられなかった。味も含めどちらかと言うと庶民派である。
このレストランを始めとして、船の中にはトイレやシャワールームなど、生活に必要な機能がひと通り備わっていた。喫煙所もちゃんとあったのは喫煙者にはありがたいところ。15時間だもんなあ。
また、クリスマス仕様で中央の階段脇にクリスマスツリーが立っていた。階段もイルミネーションで飾りつけられていて、そのホームパーティーみたいなお手製のおもてなしがとても良い味を出している。クリスマスイブは明々後日か。そんなタイミングでなぜ私は鹿児島から出航してるのか?
今1番考えてはいけないことな気がしたのでその気づきはさて置いて、それさえスルーしたら船の中はとても穏やか。明日の予定を考えるだけで胸が躍る。