今年出た名作は、今年のうちに遊んでおきたいもの。時間の都合をつけやすい年末年始を利用し、2024年にリリースされたスイッチの人気作を遊んでみましょう。
見た目は可愛く、攻略法は無限大。大作にも見劣りしない、手ごたえ満点の『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』 (C) Nintendo
【画像】「うん。間違いないね」これが年末年始にプレイしたい「スイッチの神ゲー」です(5枚)
これを遊ばずに、2024年は終われない!
2024年もゲーム業界は大いに賑わい、話題作や人気作が次々にリリースされました。特にNintendo Switchは発売から8年目に突入しましたが、その勢いはほとんど衰えることなく、他の機種では遊べない名作も多数登場しています。
名作はいつ遊んでも楽しめるものの、2025年にはさらに多くの期待作が控えており、先延ばしにすればプレイのスケジュールはますます厳しくなるばかり。すべてのゲームを遊ぶのは難しいかもしれませんが、2024年を代表するスイッチの名作だけでもおさえておきたいところです。
学生だけでなく社会人にとっても、年末年始は長めの休暇を取りやすい時期。この貴重な機会を存分に活かすべく、スイッチでしか遊べない2024年発売の「神ゲー」3選を紹介します。まだプレイしていないタイトルがあれば、この年末年始にぜひ挑戦してみて下さい。
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』
「ゼルダの伝説」シリーズはどの時代でも人気ですが、スイッチ世代では『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の成功が印象的です。そのため、2024年9月26日発売の『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』を、大作の間に出す「つなぎ」の作品と予想した人もいました。
しかし、ふたを開けてみれば、刺激的な体験という意味では『ブレス オブ ザ ワイルド』や『ティアーズ オブ ザ キングダム』にも負けておらず、方向性こそ異なるものの本作でも「自由な攻略」が楽しめる刺激的な作品でした。
「ゼルダ姫」を主人公に抜擢した本作は、従来のような「剣と盾での戦い」が中心ではなく、無機物から魔物まで自在に使える「カリモノ」が、攻略からバトルまで幅広く活躍します。しかもその攻略法は、プレイヤーの発想次第で無限大といっても過言ではありません。
例えば敵を倒す手段として、「石」を呼び出して投げつけたり、有効な「魔物」に攻撃させたり、地上の魔物を川などに落として溺れさせたりと、さまざまな選択肢が用意されています。
「カリモノ」をどう活用するかで、攻略方法や立ち回りが大きく変わるため、同じゲームでもプレイヤーごとに全く異なる体験が生まれる『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』。未プレイなら、この年末年始にぜひお楽しみ下さい。
シンプルなルールのなか、ひたすらタイムアタックだけを目指す。狭く奥深いゲーム性に驚かされる『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』 (C) Nintendo
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シンプルなのに奥深い「タイムアタック」で時間が溶ける!
『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』
2024年7月18日に発売された『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』は、各ステージの「クリアタイム」のみを競う非常にシンプルなゲームです。しかし、シンプルは決して単純とイコールではないと、この作品が改めて教えてくれました。
本作のステージは、ファミコンソフトのいち場面を切り取ったもの。そのため、レトロゲームの要点を集めたミニゲーム的な作品だと思う人もいましたが、実際のところは「発想のひらめきと実行する腕前の両立」が問われる競技性の高いゲームです。
『スーパーマリオブラザーズ』の最初のキノコを取るまでのタイムを競うステージでは、普通にブロックを叩いてキノコを出し、地上で待っているだけでは話になりません。キノコを出した後にジャンプしつつ取るのか、キノコを左側に誘導するのか、さらに上までジャンプしてキャッチするのか、アイデアと実行力でタイムは大きく変化します。
オンラインにつないで他のプレイヤーと競うのも手応え満点ですが、いいタイムを出した「自分」をライバルに定め、前回のプレイを超えるべくひたすら打ち込むストイックな楽しみ方もお勧めです。ファミコンのいち場面を遊んでいるだけなのに、気付いたら数時間溶けてる……そんな、シンプルかつ奥深い時間を味わってみるのも一興でしょう。
『ペーパーマリオRPG』
最後に紹介するのは、2004年に発売された同名の作品をベースに、グラフィックを一新したリメイク作品『ペーパーマリオRPG』です。ゲームキューブ向けに登場した往年の名作が、20年もの時を経てスイッチで再び生まれ変わりました。
『ペーパーマリオRPG』は、世界的に人気なマリオシリーズの登場人物を紙のような「ペラペラ感」で表現し、そこにRPGの要素を組み合わせた意欲作です。「ペラペラ感」は奇抜な見た目だけが取柄ではなく、その薄さを活かして狭い隙間に入ったり、折りたたんで紙飛行機となり空を飛ぶなど、さまざまなギミックの攻略に一役買います。
本作のような過去作のリメイクは、当時のファンが大きく盛り上がるばかりで、現代のプレイ感には合わず古臭いだけ……と考える人もいるかもしれません。しかし本作は、核となる個性はそのままに、システムの改善や新要素の追加で遊びやすさを大きく向上させ、懐かしくも現代にふさわしい作品に生まれ変わっています。
本作の魅力はプレイヤーにもしっかりと伝わっており、『ペーパーマリオRPG』の販売本数は194万本(2024年4月~9月)に達しました。より良い作品が適切に評価され、結果へとつながる。幸せな循環を達成した『ペーパーマリオRPG』を、この機会にプレイしてみましょう。