バツ2、居候生活、息子にも会えず…元子役・黒田勇樹の年末年始「いま息子に会っても僕のことわからないのでは…」

絶世の美少年と呼ばれた元俳優、黒田勇樹(42)が、今年7月30日に自身のInstagramで2度目の離婚を公表した。じつは昨年11月から妻子とは別居状態で、都内各所の知人や親戚宅に居候しながらの調停と裁判を経ての離婚成立だったという。現在の心境を聞いた。

居候の身で資金集めに奔走

かつて絶世の美少年といわれた黒田勇樹。近年は俳優業もしながら監督や舞台制作などの活動をしていたが、現在は自身が演出した舞台『いつの日か、また会おう!』が12月15日まで公演中だという。現在も“家なき子”のまま、どのように生活しているのか。

――前回取材させていただいた時は居候をしているとのことでしたが、今もですか?

黒田勇樹(以下、同) そうですね。今も親戚や友人宅に居候させてもらいながら暮らしています。今回の舞台は今年9月頃から準備したものですが、実は今年7月に離婚し別れた4歳の長男と暮らしていた頃に着想を得て作ったものです。

――そうなんですか。息子さんへの思いが詰まった舞台なのでしょうか。

はい。世界を巡ったジョン万次郎をモチーフに「世界は広くて美しい」ということを描きました。冒険の話なので、息子には男の子としてこの世界を楽しんでほしいなあ、めいいっぱい冒険してほしいなあという思いを込めました。

この作品を作り上げたことで、僕の中のいろんな思いが昇華できたような気がします。

――離婚後、元奥さんや息子さんとは連絡を取ったり会ったりはしているのでしょうか。

していません。もう2年近く会ってないから、いま、息子に会っても僕も息子もわからなくなってしまってる可能性もあるな。

去年夏、離婚成立してから一度、共通の仲間含めて海に行く機会があり「子どもも連れて一緒に来ない?」と誘ったけど返事が来ませんでした。今後、僕の方から連絡することはもうないと思います。

――この舞台を終えたら、年内はあとはどう過ごされるのですか?

15日に舞台を終えたら、その後は高円寺シアターバッカスという映画館で舞台の上映会をするので、その舞台挨拶をします。

そして来年1月に出演が決まってる舞台の稽古が始まるし、年が明けたら2月と5月に自分が演出する舞台も決まっているので、その準備に入ります。

――大忙しじゃないですか!

いやあ、暇ですよ。とりあえずいつまでも親戚や友人宅に居候しているわけにもいかないので、部屋を借りるための資金集めをしているところです。来年夏には一人暮らしができたらいいなと思います。

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仲の良い女性はたくさんいるが特定の相手は…?

――舞台もしながら、どうやって次作の脚本を書いたりしているのですか。

スマホのメモに書き溜めて、居候先の家主がいないタイミングで机を借りてパソコンに向かったり、ファミレスにパソコンを持ち込んで書いたりしています。宮藤官九郎さんとかは仕事の合間に脚本を3行とかでも書いたりするらしいけど、僕はそういう手法では書けないんですよね。

――来年の抱負は何かありますか?

僕、目標は常に持たないようにしているんですよ。人生はなるようになるので。17歳の時に「世界ウルルン滞在記」に出演させていただいて、アマゾンの奥地に行ったりモンゴルの雪山に行ったりと過酷なロケを経験してから“なんとかなる”と“なんとかする”でやってきました。そんなもんでいいんですよ、人生は。
 

――別メディアのインタビューでは「目標は海外で映画祭の賞を取りたい」とか「日本のテレビで出たい」ともおっしゃっていましたが……?

まあ、今、自分ができることで得意なことが舞台や役者だから、それをやり続ける中で「目標」となったら、そう答えるしかないかなと。さもそれを目指してるように書かれてたかもしれないけど、それを目標に躍起になってるわけでもないんです。

これも「インタビューあるある」ですよ。

――ちなみに現在は恋愛したり、パートナーはいらっしゃるんですか?

いやー。この人って人はいません。でも仲良くさせていただいている女性はたくさんいます。

                 ※

あいかわらず飄々とした雰囲気でインタビューに応じた黒田勇樹さん。「今日は蕎麦でも食べてから行こうかな」と、公演3日目となる舞台の準備に向かっていった。

取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班