マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』は、連載開始からすでに25年以上もの月日が経過しています。多くのキャラクターが、それぞれの成長を見せるなか、原作初回から登場するフーシャ村の「マキノ」も、子供が生まれ母親となりました。どうやら、この子供の父親について、ファンの間ではさまざまな憶測が飛び交っているようです。
ルフィが描かれた『ONE PIECE EAST BLUE編 piece.1』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
【画像】え、マキノさんと”好き同士”だったの…? 子供の父親候補を見る(5枚)
シャンクス以外であれば誰?
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』では、主人公「モンキー・D・ルフィ」をはじめ、さまざまなキャラクターが大きな成長を遂げています。そのなかで、ルフィの出身地でもある、フーシャ村の酒場で働く女性「マキノ」にも、大きな変化があったようです。
マキノは原作の第1話から登場しており、フーシャ村の酒場「PARTYS BAR」の店主をつとめ、ルフィにとってはお姉さん的存在でした。そこから月日は流れ、第614話の扉絵表紙にて、マキノが赤ちゃんを抱いている姿が描かれます。
マキノが抱く子供は、顔のパーツが似ていることもあり、マキノの実子だと推測されています。ファンは、この大きな変化に驚き、祝福する一方で、「父親は誰?」という疑問が浮上しました。
これに関して、コミックス63巻の質問コーナー「SBS」で、読者から「あの赤ちゃんはマキノさんの子供って事ですか!?(一部省略)」と質問が投げかけられました。
その際、尾田先生は「マキノさんも母親になったというわけです」と、子供がマキノの子であることを認めたうえで、「父親はやはり、あの人かなー。あの人だろうなー。」と父親について意味深な回答をします。これにより、第1話から親交がある作中の重要人物「シャンクス」を予想する声が相次ぎました。
しかし実際のところ、父親に関する確定した情報は、ほとんど明かされていません。髪の色から遺伝を考察しようにも、この子供の髪色は、アニメ版ではマキノと同じ「緑系」、原作カラー版では「茶系」で描かれています。まるでファンを惑わすかのように、複数パターンで描かれているのです。
現在では「シャンクス以外にも候補がいるのでは?」と考えるファンもいるようで、元海賊王の息子「ポートガス・D・エース」や、革命軍参謀総長「サボ」が父親かもしれないと考察する意見もみられます。どちらも10歳ほど年齢差はあるものの、マキノと交流があったことから、その可能性が疑われているようです。
また、赤髪海賊団副船長「ベン・ベックマン」を疑うファンも少なくありません。その理由は、2022年8月に公開された『ONE PIECE FILM RED(ワンピース フィルム レッド)』の入場者特典「ONE PIECE 40億巻」において、「プレイボーイ」かつ「女好き」であることが明記されたからです。
さらに、第614話のサブタイトル「やっちまったモンはしょうがねェ」は、扉絵そのものにも意味を含ませている可能性が考えられており、「やっちまったモンはしょうがねェ」というセリフを言いそうな人物と推測が立てられています。
そのほか、父親に関する憶測はファンの間で飛躍しており「もう村人Aのモブが一番しっくりこない?」「ダークホース村長!」「ヒグマに1票」などといった、声も多数見られます。
近年発売した、新型ファンブック『VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~BOOSTER PACK 躍進! 新時代を拓く者達!!』では、詳細が不明だったこの子供が「マキノの子」という名前で初めて収録されました。今後の物語に関わってくるための布石が、徐々にそろい始めているのかもしれませんね。