横浜スタジアム (C)週刊実話Web
興味深いデータを発見した。巨人移籍が決まった絶対的守護神、ライデル・マルティネス(28)に関してだ。このデータは横浜DeNAベイスターズに2年連続日本一、来季ペナントレース制覇のVロードをもたらす可能性を示唆している。
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「来季、巨人の守護神は大勢ではなく、マルティネスでしょう。大勢も凄いですが、マルティネスは登板のアナウンスだけで相手チームに“負けた”と思わせる圧倒的な凄みがありますから」
複数球団の関係者たちからそんな声も聞かれるが、その凄さは数値にも表れている。マルティネスは2022年56試合に登板して、防御率0.97。’23年は48試合登板で0.39。今季は60試合で1.09だった。
また、対戦チーム別で見てみると、’23、’24年の2シーズンの計16試合で、巨人打線がマルティネスから挙げた得点はゼロ。得点した記録は’22年9月9日の丸佳浩のソロ本塁打まで遡らなければならない。その丸にしても、対マルティネスは12打数11三振の記録が残っている(同年)。
他球団も似たようなものだが、ただその中でまったく違うデータを残していたのがDeNAだ。
マルティネスの対DeNAの防御率は’22年が3.00で、’23、’24年が1.13。DeNA打線だけは絶対的守護神を苦しめてきたのである。
守護神は狭い球場が苦手
「今季のヤクルト戦でも3点台の防御率でした。DeNAもそうですが、狭い球場が苦手なのかも」(同)
横浜DeNAは三浦大輔監督(51)の性格も影響しているが、いい意味で自分にプレッシャーを掛けて相手に臨む選手が多い。
「8月18日の巨人戦で、4打席3三振のオースティンがサヨナラ本塁打を放ちました。7月後半からの9連敗などでチームは諦めムード一色でしたが、ここから快進撃が始まった。3三振でも、オースティンは自分が試合を決めると自身に言い聞かせて打席に入ったと話していました」(スポーツ紙記者)
開幕から8連勝を飾ったエースの東克樹も「もし負けたら」と自身を追い込んでいた。こうした「自分に勝つ」の姿勢が、3位からの逆転で日本シリーズ進出と日本一へと結びついた。
巨人・阿部慎之助監督は「8回大勢、9回マルティネス」構想を語っていたが、諦めない番長野球で巨人の新守護神を潰せば、悲願のリーグ優勝も見えてくる。
巨人にとってはも苦手投手を味方にできたため、チャンスは大いに広がったと言っていいだろう。果たして来シーズンのセ・リーグはどの球団が制するのだろうか。
「週刊実話」1月9・16日号より一部内容を変更