2024年11月14日(木)に発売された、モデル・高山都さんの4 年ぶりの著書『高山都、もの語り ひとりごと、ふたりごと 』。今の“高山都”を作り上げている“もの”たちを書き下ろしたエッセイと並ぶのは、夫・安井達郎さんが撮影した写真たち。実際に本を読んだ感想も交え、魅力をたっぷりとご紹介します。
モデル・高山都さんの魅力を一冊にギュッと詰め込んだスタイルブック
本書は、高山さんが長年 大切にしている“もの”や 、夢中になっているものなど 、今の“高山都”を作り上げている“もの”たちを、写真とエッセイで紹介したスタイルブックです 。自分の弱さやコンプレックスさえもさらけ出しながら、自分と向き合い 、真っすぐ前向きに生きる彼女が綴るエッセイには 、心に刺さる名言や笑顔でいられるヒントがたくさんちりばめられて います 。
また、カメラマンは夫であり、モデルで写真家・映像作家の安井達郎さん。安井さんだからこそ撮れる、これまでに見たことのない高山さんの表情は必見です。
(広告の後にも続きます)
今の“高山都”を作り上げている“もの”たちの書き下ろしエッセイ
高山さんが本書のために書き下ろしたエッセイは読んでいる人の心にそっと寄り添い、勇気を与えてくれます。日々の生活の中で少し疲れてしまった時、そっと手に取って読み返したくなる、そんな文章の数々を本書から一部抜粋してご紹介します。
コンプレックスのことを、私はチャーム(=個性)だと思うようにしている。歳を重ねるたびに、心は強くたくましくなってきた。おかげで、余計なお節介や多少の意地悪な言葉も気にならなくなった。
――no.4 そばかすと赤い口紅
人は何歳からでも変われる。そろそろ私も人生の中間地点、外見は随分と折り返し感が出てきたけどそれも味わいだと思っている。内面はまだまだスタートラインに立ったばかりだと思うと、これからの人生の研磨と変化が楽しみで仕方ない。
――no.26 正直者な先輩たち
「色もの、本物、人気者」
これは、最近の私のお気に入りの言葉だ。いつか本物にいつか人気者に、何歳になってもこのマインドは持ち続けていたい。居場所がなければ自分で作ればいいし、合わなければまた次を探せばいい。失敗を恐れずに、愛のないヤジには耳を貸さずに、何度だって入り口を見つけよう。
いつかシワだらけのばあさんになった私が、不恰好ながら前を向いて夢を目指す未来も悪くないなぁと思っている。
――no.27 色もの、本物、人気者
高山都さんコメント(はじめにより一部抜粋)
どんどん流れが早くなるこの時代、あっという間に流行りは過去になっていきます。だからこそ、私は自分の選択を信じて傷だらけも楽しみながら、濁流に飲み込まれないように「これがいい」と生きていきたいです。褪せない自立したものたちに光を当てたちょっと愛が強めなもの語り。読んでくださった方の後ろ側にも、ご自身のこれまでやこれからの選択のお話があるかもしれません。
【高山都(たかやま・みやこ)プロフィール】
1982年生まれ。大阪府出身。 モデル、執筆業、商品のディレクションなど幅広く活動し、丁寧な生き方を発信する
Instagram も人気。趣味は料理、ランニング、器集め、旅行、和装
編集Oが熟読!高山さんの真っ直ぐな言葉に引き込まれた
編集O
高山さんの飾らない人柄と、等身大の言葉で綴られた文章が心にじんわりと響きました。特に共感したのは、彼女がコンプレックスや弱さも包み隠さず語っていたところ。完璧に見える人でも、私と同じように悩みや葛藤を抱えていて、高山さんはそれをただ嘆くのではなく、「チャーム(=個性)」として捉え、前向きに生きる力に変えている。その姿勢に勇気づけられました。また、長年愛用しているものや夢中になっているもの、それらに対する想いが丁寧に綴られていて、「もの」を通して人となりを知る、という経験はとても興味深かったです。夫婦ならではの空気感が写真を通して伝わってくるのも素敵でした。
『高山都、もの語り ひとりごと、ふたりごと』
高山 都著/宝島社
モデル・高山都さんの魅力を一冊にギュッと詰め込んだスタイルブック!
長年大切にしている“もの”や、夢中になっている“もの”など、今の“高山都”を作り上げている“もの”たちを、写真とエッセイで紹介。