12・31代々木大会の第52回紅白プロレス合戦「斉藤レイ&“ミスター斉藤”土井成樹&セニョール斉藤vs大森北斗&サイラス&ジャック・ケネディ」へ向けた会見が28日、東京・アートホテル日暮里ラングウッドで行われた。
土井の復帰戦ともなる第52回紅白プロレス合戦は斉藤ブラザーズと北斗軍が激突する6人タッグマッチ。北斗いわく過去の戦績は「26勝25敗で白組が1勝多く勝ってます」とのことだが、真偽のほどは極めて怪しい。
この日の会見には両軍を代表してレイと北斗が出席。そこで北斗は「レイ、俺はな、斉藤ジュンからしっかり3カウントを今年獲っているんだよ。あとはお前から3カウントを獲れば北斗軍の完全勝利…と言いたいところだが、せっかくの大みそかだ。正々堂々、紅白プロレス合戦ルールでお前らを壊滅させてやる」と要求した。北斗の言う“紅白プロレス合戦ルール”は通常の試合で勝敗を決してから、観客からの拍手の量で“どっちがカッコよかったか”を決めるというもの。試合の勝利が全く無意味となる異例のルールだ。
そして北斗はさらなる要求を突き付けた。レイが「それで負けた方がどうなるんだ?」と疑問を投げかけたのをいいことに、「負けた方はな、全日本公式YouTubeチャンネルで女装生配信1時間だ」とぶち上げた。
突飛な条件に驚くばかりのレイだが、北斗から「ビビってんのか? やれんのか?」と揺さぶりをかけられると、「俺ら斉藤ブラザーズが負けるなんていうことはありえねえ。女装でも猫耳でもやってやるよ」と断言しつつ受けて立った。
ルールと条件が決まったが、冷静に考えると勝敗の行方は目に見えているかもしれない。今年、斉藤ブラザーズは世界タッグ王者として最強タッグ全勝優勝を成し遂げ、TAXIめし出演、写真集発売などリング外での活動もあって、二人の人気は天井知らずで上昇してきた。「もし俺たちが負けたら俺だってな、羆嵐と二人で女装生配信1時間やってやるよ!」と宣言した北斗に対し、図らずもレイが「誰もみたくねえだろ」と指摘したように、ジュン&レイの女装を見たいファンの拍手が圧倒的となる可能性は高い。
腹をくくったレイは未だルールを把握できていないのか、「ただ、負けるなんてことは絶対にありえねえ。自信しかねえな」と言い切ったものの、勝敗はその自信に関係なく決まる。しかもレイが「俺たちは兄の斉藤ジュンも一緒に女装してやるよ。やってやる」とジュンも勝手に巻き込んだことで、大石真翔も大喜びしそうな斉藤ブラザーズの女装が実現する公算大となった。
【会見の模様】
▼レイ「斉藤ブラザーズの斉藤レイだ。この12月31日、大みそかの代々木大会。俺たちの試合でいよいよミスター斉藤(土井成樹)が復帰する。そして兄・斉藤ジュンの大事な大事な三冠戦がある。そのためにも今年争ってきた北斗軍をしっかりとぶっ倒して、いい最後を迎えたいと思う。何だ? 紅白プロレス合戦というのはよくわかんねえけど、とにかくしっかり試合をしてぶっ倒してやりたいと思うぜ。楽しみにしてろ」
▼北斗「お前、何をカッコつけてんだ。知ってんだぞ。さっき道に迷ってお客さんの前をウロチョロウロチョロしてたらしいな。見てますか? 皆さん。こいつ、さっきウロチョロしてましたよね? 何をカッコつけてんだ? 30過ぎてお前。まあ、いいだろう。第52回紅白プロレス合戦、白組代表に選ばれました北斗軍・大森北斗です。レイ、俺はな、斉藤ジュンからしっかり3カウントを今年獲っているんだよ。あとはお前から3カウントを獲れば北斗軍の完全勝利…と言いたいところだが、せっかくの大みそかだ。正々堂々、紅白プロレス合戦ルールでお前らを壊滅させてやる」
▼レイ「ちょっと待て。一つ聞いておきてえんだが、試合は普通の試合なのか? 何かルールがあるのか?」
▼北斗「紅白プロレス合戦はな、試合の実力だけじゃない。客の人気もないとな勝てないんだよ。まずは普通に試合をして、勝利を決める。そして最後にオーディエンスの、お客さんの皆さんからどっちのチームがカッコよかったかをな、拍手の量で決めるんだ」
▼レイ「は? お前はいったい何を言っているんだ? じゃあ普通に試合をして、最後、その試合の勝敗と別にお客さんが勝ち負けを決めるってことか?」
▼北斗「そういうことだ」
▼レイ「それはお客さんがどうやって決めるんだ?」
▼北斗「その場でどっちの方がカッコよかったか、カッコいいと思う方に拍手をしてもらうんだよ。その拍手の大きい方をレフェリーの公平なジャッジの元、判断し、勝敗を決める」
▼レイ「じゃあ、もう一つ確認なんだが、それで試合と別に、それで負けた方がどうなるんだ?」
▼北斗「決まってるだろ。女装だよ」
▼レイ「はあ(苦笑) 女装すんのか? 負けた方が」
▼北斗「ビビってんのか? 負けた方はな、全日本公式YouTubeチャンネルで女装生配信1時間だ」
▼レイ「負けた方が後日、女装生配信?」
▼北斗「そうだよ。ビビってんのか? やれんのか? おい、ビビってんのか?」
▼レイ「俺がビビってると思ってるのか?」
▼北斗「お前、震えてんじゃないのか? その足。やれんのか? やれんのか?」
▼レイ「俺ら斉藤ブラザーズが負けるなんていうことはありえねえ。女装でも猫耳でもやってやるよ」
▼北斗「言ったな。聞きましたよね?」
※場内拍手
▼レイ「俺たちは兄の斉藤ジュンも一緒に女装してやるよ。やってやる」
▼北斗「一瞬じゃないぞ。1時間YouTube生配信だぞ」
▼レイ「それは俺たちが負けた場合だ」
▼北斗「ああ、いいよ。もし俺たちが負けたら俺だってな、羆嵐と二人で女装生配信1時間やってやるよ!」
▼レイ「誰もみたくねえだろ」
▼北斗「だから地獄なんだよ。わかるか?」
▼レイ「しっかりぶっ倒してやる」
▼北斗「覚悟しとけ」
――おそらく斉藤ブラザーズの女装をみたいファンの方が多いと思われるので、不利になりそうだが?
▼レイ「何かよくわかんねえけど、試合に勝てばいいんだろ? 勝って拍手?」
▼北斗「まだわかってないのか? この場で分かってないのお前だけだぞ。試合後に拍手を求めて多かった方の勝ち、少なかった方が女装生配信!」
▼レイ「ああ、お客さんがわざと拍手の量を調整するということか? まあ、そんなことしねえだろ」
▼北斗「信じろよ、お客さんをお前」
▼レイ「大丈夫」
――女装する覚悟はできているということ?
▼レイ「もちろん負けたらな。ただ、負けるなんてことは絶対にありえねえ。自信しかねえな」
――第52回紅白プロレス合戦とのことだが、過去51回の勝敗は?
▼北斗「……26勝25敗で白組が1勝多く勝ってます。はい」