スマックダウンが現地時間27日、フロリダ州タンパで行われ、コーディ・ローデスとケビン・オーエンズの再戦が2・1インディアナポリス大会『ロイヤルランブル2025』で実現することになった。
12・14『サタデーナイト・メインイベント』でコーディとオーエンズの遺恨対決による統一WWE王座戦が実現し、王者・コーディが勝利した。試合後、オーエンズはコーディを襲撃。WWEで禁止技となっているパイルドライバーで担架送りに。さらに限定復活となったWWE伝統の“ウイングドイーグル”ベルトを強奪する暴挙に出た。
王者を主張するオーエンズに対し、この日、ニック・オールディスGMが「ケビンは王者ではない。コーディ・ローデスに敗れた。WWEの伝統の象徴、そして歴史と偉大さを物語る、あのベルトは王者であるコーディへの信頼の証だ。ケビン・オーエンズに持つ資格はない」との見解を示した。そして「最終通告だ。ケビン、今日中にベルトを返還しろ。さもなくば将来に影響を与えるほどの処分を下す」と警告を発した。
その後、オーエンズがリングに現れると、オールディスGMが「ケビン、正しいことをしろ。ベルトを返せ」と迫った。が、オーエンズは「これは俺の切り札だ。俺が欲しいものを手に入れるためのな」と拒否。「それが何かわかるか? クソレフェリーが邪魔しない統一WWE王座戦だ。サタデーナイト・メインイベントでは勝利を奪われた。返してほしけりゃ返す。だが、コーディが獲りにこい」と主張し、リマッチを要求した。
オールディスGMが「これは交渉じゃない。返還しないと即座に厳しい処分をすると言っただろ。返さなければお前がWWEのリングに立つことはない」と強硬姿勢をみせると、コーディが入場ゲートに現れた。首の回復具合を心配してかオールディスGMが「コーディ、よく聞け。君の体のためにも私のためにも会社のためにも、頼むから帰ってくれ。ここは俺に任せろ」と制止したものの、コーディは聞く耳を持たない。リングに歩を進めると、「お前は俺がローマン・レインズと組んだのが問題だと言ったが、サタデーナイト・メインイベントを思い出せ。お前は俺にレインズと同じことをした」とオーエンズを批判した。
「お前と初めて会った時、俺はまだ若くて飢えていた。俺自身のために、ただトップを目指していた。だが、今は俺のためじゃない。娘たちのため、ファンのため、そしてお前が大ケガさせたランディ・オートンのためだ」。そう続けたコーディは「トリプルHが俺にウイングドイーグルベルトを預けた。一夜限りの特別な瞬間をファンに届けるためにだ。あれを取り戻すのは俺の責任だ」とオーエンズ討伐を決意。「俺もレフェリーが止めない試合でお前をぶっ潰したい。俺たちはトップを目指して登っている。そのベルトと、このベルトを高く吊るしてラダーマッチだ」とぶち上げた。
これを受けてオールディスGMが2・1『ロイヤルランブル』で両者による統一WWE王座ラダーマッチを行うことを決定。希望通りコーディとの再戦を認めさせたオーエンズは「いいね。そこで会おう」と右手を差し出して握手を求めた。コーディが拒むと、オーエンズはオールディスGMをコーディに激突させた。まだ回復していないであろうコーディの首にストンピングを連発してからリングを降りたオーエンズは「俺が本物の王者だ!」とアピール。後頭部を押さえてうずくまるコーディの苦もんの表情で2024年最後のスマックダウンが幕を閉じた。
ラダーマッチはリング上に吊るされたベルトを先に取った方が勝者となる。両者の遺恨決着戦は2本のベルトをかけて実現することになった。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。