『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するクザンには、さまざまな考察が飛び交っています。そのうちのひとつに「クザンの父親が麦わらの一味メンバーかもしれない」という声があることをご存じですか?
クザンを立体化した「Portrait.Of.Pirates ワンピース “NEO-DX” 海軍本部大将 青キジ【クザン】」(メガハウス) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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言われてみると「かなり似てる」
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「ヒエヒエの実」の能力者「クザン」は、元海軍大将でありながら、退職後に海軍と敵対する海賊として活動しています。クザンの言動は目的が一切不明なため、ファンに不安や疑問を与え続け、さまざまな考察が飛び交っていました。
実はその考察のなかに「クザンの父親かもしれない」といわれる人物が浮上しています。その人物こそ、麦わらの一味の音楽家で「ソウルキング」という名で世界中で人気を博した「ブルック」でした。なぜ、「ブルックとクザンが親子関係にある」と考えられているのでしょうか?
ブルックは、かつて「ルンバー海賊団」の一員として航海を続けていました。そして50年前に敵船との戦いで命を落とし、一度帰らぬ人となりましたが、生前、彼が口にした「ヨミヨミの実」で生き返り、現在に至ります。
過去の回想シーンでブルックの生前の姿が明かされており、トレードマークであるアフロヘア、アツい唇、丸い黒メガネをかけた目元が特徴的でした。一方、初期エピソードのクザンも、生前のブルックのように黒くて丸い色付きメガネをかけています。また、ブルックの幼少期の姿と、コミックス65巻の質問コーナー「SBS」で描かれたクザンの幼少期の姿も、とてもよく似ていました。
根拠は容姿だけではありません。多くのファンがブルックとクザンの関係性を疑う理由として、いまだ語られていない「ブルックの過去」があります。コミックス50巻489話では、麦わらの一味に加入するブルックが、自身の過去を「昔 とある王国の護衛戦団の団長を務め」と語っています。
なぜ護衛戦団からルンバー海賊団に加入したのか、その経緯は判明していませんが、辞めた経緯にクザンが関わっているのでしょうか?
ほかにも、戦法スタイルも似た雰囲気を感じさせます。クザンが「ヒエヒエの実」でものを凍らせて戦う一方で、ブルックも冷気を使った技をいくつか持っていました。
ただひとつ問題点があるとすれば年齢差がネックになってくるでしょう。ブルックが90歳、クザンは49歳と、ふたりには41歳もの年齢に差があります。
主人公の「モンキー・D・ルフィ」の家系で見てみると、ルフィが19歳、父「ドラゴン」が55歳、祖父「ガープ」が78歳です。ルフィとドラゴンで36歳差であることから、ブルックとクザンは親子にしては年齢差が離れすぎな気もします。
また、ルンバー海賊団の船に子供の姿は描かれていませんでした。ということは、ふたりが親子関係だった場合、ブルックは自らの子供を捨て、海賊業をしていたことになります。これには「ブルックは子供を捨てたりしない!」と親子説を否定する声も聞かれました。
クザンとブルック以外にも『ONE PIECE』の「親子説」がささやかれているキャラクターは、「フランキー」と「クイーン」、「ペローナ」と「サカズキ」と「ひばり」、「ペローナ」と「モルガンズ」と、複数あります。ファンの考察の答え合わせができる日は来るのでしょうか?