これは特異的な味噌ラーメンだ!

旨味はベースとして存在。その旨味をブチ上げる「薫り」と「塩気」と「コク」のバランスが極まっている。多方面のリミッターが解除され、パラメーターが振り切れているのに、バランスも整っているという、なんとも特異的な味噌ラーメンだ!

この味噌ラーメンは濃い。濃くて深い。だが、濃くて深いからこそ良い。この味噌ラーメンがライスにマッチするのは言うまでもない。

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妄想が捗る一杯

このラーメンをすするたびに、頭に浮かぶのだ。猛吹雪のなか、暖簾がかかっている田舎町の食堂。戸は古すぎてガタガタで開きにくく、開けるとガラスが震えて「ガガガ」と音を鳴らす。床はコンクリ、椅子はパイプ椅子に近いもの。暖房はストーブで、ヤカンがのって湯気がふわふわと立ち昇っている。客は地元の漁師や猟師や学生。親子で食べている地元民らしき客もいる。やや寒い店内だが、このラーメンをすすることにより「しばれる体」から生き返る。そんな妄想が捗る一杯なのであった。寒い季節、よりいっそう美味しさが高まる味噌ラーメンだ。