第48回桐花賞(M1)が、12月31日に水沢競馬場で開催される。3歳以上オープン・ダート2000m、発走時間は16時50分。
岩手競馬グランプリレース・桐花賞の創設は1975年。第1回から第5回、第7回は旧盛岡競馬場で行われましたが、ほかは水沢2000mが舞台。2005年(第31回)から12月31日に固定され、大みそかの恒例行事となっています。昨年はノーブルサターンが完勝。2年連続で桐花賞制覇の快挙を果たし、ほかに重賞3勝。栄えある年度代表馬に選出されました。
【岩手・桐花賞】ノーブルサターンが連覇…高松「馬を信じて祈る気持ちで追いました」
大晦日の恒例行事
【注目馬情報】
・ヒロシクン(せん5・水沢・佐藤雅彦)※ファン投票2位
中央ダート1800m1勝から岩手入り。B1級で3連勝を飾り、伝統の一條記念みちのく大賞典へ挑戦。鮮やかな逃げ切りを決め、重賞初挑戦でビッグタイトルを獲得。秋華賞を制し、ジャパンカップでハナ差2着に惜敗したファビラスラフインを祖母にもつ良血馬が素質を開花させました。転入後、敗戦を喫したのはダートグレード競走の2戦のみ。地元同士では負けなしを続けています。前走・トウケイニセイ記念でも厳しいマークをはねのけて重賞3勝目をマーク。最終目標の桐花賞も制し、王者の座を盤石のものにしたいところです。
・ミニアチュール(牝4・水沢・佐藤祐司)※ファン投票3位
昨年はダイヤモンドカップ、東北優駿、ひまわり賞(オークス)、OROオータムティアラと牡牝馬クラシック四冠を獲得し、最優秀3歳馬に選出された強豪牝馬。川崎・ロジータ記念10着以降はスランプに陥り、古馬の壁にも突き当たりましたが、今季3戦目快勝で復活の兆し。その後は牝馬全国交流・ビューチフルドリーマーカップを含めて圧巻の5連勝を飾りました。前走・トウケイニセイ記念は6着に終わりましたが、レース間隔が開いたことも影響したか。ひと叩きされて反撃必至。重賞11勝目へまい進します。
・ノーブルサターン(牡10・水沢・板垣吉則)※ファン投票5位
一昨年暮れ、中央4勝、南関東A1級から転入。トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞2連勝でシーズンを終了。昨年は春にシアンモア記念、秋以降は北上川大賞典、トウケイニセイ記念、桐花賞を制し、満票で年度代表馬へ選出されました。今季も赤松杯を叩いてシアンモア記念連覇を狙いましたが、3着止まり。以降は4ヵ月半の休養に入り、9月に復帰しましたが、いまだ未勝利。年齢的な衰えが見え隠れしますが、水沢2000mがベスト条件。桐花賞3連覇の偉業を達成し、古豪健在を誇示したいところでしょう。
・サクラトップキッド(牡3・水沢・伊藤和忍)※ファン投票6位
ハイレベル世代3歳でフジユージーンに次ぐナンバー2の存在。東北優駿で2着を確保後、やまびこ賞を完勝。待望の初タイトルを獲得しました。続くJpn2・不来方賞6着から古馬へ果敢に挑戦。青藍賞3着、前走・北上川大賞典完勝して成長一途をたどっています。典型的なステイヤーですから2000mは望むところ。
・ゴールドギア(牡9・水沢・伊藤和忍)※ファン投票10位
中央芝5勝オープンから昨年転入。芝準重賞・かきつばた賞を快勝し、芝交流・せきれい賞2着、OROカップ3着の成績をあげて最優秀ターフホースへ選出されました。今季は芝取り止めが残念でしたが、ダートでも好走。一條記念みちのく大賞典、すずらん賞、北上川大賞典で3着に健闘しました。長丁場が活躍の舞台です。
・ボウトロイ(牡6・水沢・菅原勲)※報道推薦
毎年コンスタントに白星をあげ、今季も4勝2着3回3着5回。ダート変更の準重賞・桂樹杯を制し、前走・トウケイニセイ記念では優勝ヒロシクンにハナ差まで肉薄しました。距離が微妙ですが、好調サイクルをキープ。
・フレイムウィングス(せん7・水沢・酒井仁)※報道推薦
中央ダート2勝、南関東1勝・B1級から昨年転入。一條記念みちのく大賞典3着、北上川大賞典2着、桐花賞2着などビッグレースで好走しました。今季は2着1回が最高ですが、昨桐花賞2着の実績が不気味です。