1983年に発売されたファミコンには約1250本の専用ソフトがあり、そういった数々の名作と切っても切り離せないのが「裏ワザ」です。雑誌などで紹介されたり、都市伝説になるほどの裏ワザがあったりなど、ゲームをより白熱させてくれた存在といえるかもしれません。
ファミコンゲームの裏ワザといえば『スーパーマリオブラザーズ』無限1UP (C)Nintendo
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高得点を叩きだすために裏ワザは欠かせない?
ゲームに慣れ親しんでいる人であれば、誰しもが一度は試したであろう「裏ワザ」といえば、1983年に発売された「ファミリーコンピュータ」(以下、ファミコン)のソフトに数多くあります。なかには、ゲーム雑誌やコミック誌などで公開されたワザもあり、実際に試してみたプレイヤーも少なくないでしょう。
例えば1984年に発売された『デビルワールド』は、タマゴ怪獣「タマゴン」を操作してデビルが支配する迷路を攻略していくゲームで、「コロコロコミック」(小学館)1985年5月号では、ピンチから救ってくれる裏ワザが紹介されました。
プレイ画面の左右には移動する壁があり、ステージ内の壁と挟まってしまうと1機なくなってしまうのですが、「タマゴンを迫りくる壁と反対の向きにする」「AまたはBボタンを押してタマゴンの体をふるわせる状態にする」という手順を踏めば、迫りくる壁をすり抜けられます。そして、反対側の壁からもすり抜ければ、本来のステージ上に戻って危機回避となるのです。
こういったワープ系の裏ワザは、1983年に発売された『ドンキーコング』にもありました。同作は「ドンキーコング」にさらわれた「レディ」を助けるため、「マリオ」を操作して建設中のビルの最上階を目指すゲームです。基本的にはハシゴを上っていくわけですが、「コロコロコミック」1985年6月号で、ステージ1の一番右下にあるハシゴの少し左には下れる「隠しハシゴ」が公開されています。
もちろん一番下の段なので下っても何もないはずが、下り続けると最上段にワープできるのです。本来よりも短時間でクリアでき、多くの得点を獲得できます。
変わった移動方法といえば1985年に発売された『レッキングクルー』の「空中歩き」を活用した人もいるでしょう。同作はマリオや「ルイージ」を操作してモンスターが住みつくビルを解体するアクションゲームで、決められた壁をすべて壊すとステージクリアになります。
また、「ゴールデンハンマー」という隠しアイテムがあり、入手するとすべての壁を一撃で破壊できるうえ、敵に攻撃すれば一時行動不能にすることも可能です。そして、「コロコロコミック」1985年9月号では、ゴールデンハンマーを入手した状態でハンマーを叩き続けながら移動すれば、床のない箇所でも空中移動できるようになると公開されています。
マリオといえば1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』の裏ワザも外せないでしょう。「無限1UP」が有名ですが、「コロコロコミック」1986年1月号では「ミニマリオの状態でファイアボールを投げられる」という裏ワザが公開されました。
やり方は、まず「スーパーマリオ(体が大きい状態)」で「1-4」や「2-4」などのクッパ戦に挑み、橋の端にあるオノを取るのと同時にクッパに当たってダメージを受けます。本来であればマリオが小さくなるはずが、大きい状態のまま次のステージに移行し、そのまま「スーパーキノコ」を入手するとマリオが小さくなるのです。
そして「ファイアフラワー」を取ると、小さい状態のまま「ファイアマリオ」になってファイアボールが投げられるようになります。技を出す一瞬だけ大きなマリオの姿になるのも面白いポイントです。
ファミコンソフトには、ほかにも多くの裏ワザがありました。皆さんのが思い出に残っている裏ワザはどんなものですか?