広角も望遠も良好
外に持ち出してみた。
(RF28-70mm F2.8 IS STM、焦点距離28mm、F2.8、1/640、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R6 Mark II)
ワイド端で風景を入れながら、花を撮ってみた。ここから望遠端で寄るとこんな感じ。
(RF28-70mm F2.8 IS STM、焦点距離70mm、F2.8、1/800、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R6 Mark II)
楽しいボケっぷりだ。非常に便利なレンズだと思う。
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たとえば、F4の標準ズームと何が違うのか?
では、なぜこのレンズが、他のレンズに対してリーズナブルなのかを他のレンズと較べながら考えてみよう。
左が筆者が普段使っているRF24-105mm F4-7.1 IS STM(7万3150円)。右がその上位版とでも言うべきRF24-105mm F4 L IS USM(18万4800円)。中央が今回の主役であるRF28-70mm F2.8 IS STM(18万8100円)。
28-70mmはF2.8という明るさとともに、コンパクト、低価格を実現している。対して、RF24-105mm F4はLレンズの称号を持ちながら明るさはF4に留まる。価格もほぼ同じ。
ではRF28-70mm F2.8が、明るさと軽さを得た代わりに失ったものは何なのか?
まずは、こちらの写真を見ていただきたい。RF28-70mm F2.8のワイド端だ。
(RF28-70mm F2.8 IS STM、焦点距離28mm、F2.8、1/1600、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R6 Mark II)
続いて、RF24-105mm F4の広角端。
(RF24-105mm F4 L IS USM、焦点距離24mm、F4、1/800、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R6 Mark II)
わずか4mmの差だが、かなり広い範囲が写っていることがお分かりいただけるだろう。この差が後ろに下がれない室内などでは大きく響く。普段の取材で28mmだとちょっと厳しいと感じることは多かった。
続いて、RF28-70mm F2.8の望遠端。
(RF28-70mm F2.8 IS STM、焦点距離70mm、F2.8、1/1250、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R6 Mark II)
F2.8のおかげで、背景から浮き立って見えることがお分かりいただけると思う。
続いてRF24-105mm F4で同じ焦点距離にしてみた。
(RF24-105mm F4 L IS USM、焦点距離70mm、F4、1/640、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R6 Mark II)
F2.8と、F4の差で、こちらはボケが少し少ないことがお分かりいだだけるだろうか? この点がRF28-70mm F2.8のストロングポイントだ。
しかし、RF24-105mm F4は105mmまで寄れる。
(RF24-105mm F4 L IS USM、焦点距離105mm、F4、1/640、ISO100、EV±0、フラッシュなし、カメラ: EOS R6 Mark II)
RF24-105mm F4は逆に、この最大焦点距離を使ってボケを作り出せるのだ。
24mmと28mm、70mmと105mmというズーム域の差は大きい。望遠の方は足で稼げばいいのだが、広角側は部屋の中などでもう下がれないことが多い。筆者の取材でのシチュエーションでいえば、広角側の4mmの方が欲しいことが多かった。