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大みそかに放送される『第75回NHK紅白歌合戦』が放送開始以来、最大の危機に直面している。

歴代ワースト視聴率を叩き出すことが確実視され、最悪の場合、放送時間大幅縮小などの大リニューアルや打ち切り議論にも発展しかねないからだ。

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紅白の危機を前に右往左往し、悲鳴を上げているのが桑子真帆アナや和久田麻由子アナらNHKの人気女子アナの面々だという。

「紅白司会は文字通り金看板を意味し、以前はフリーアナに転職する際のパスポート替わりだった。また、NHKにおいて唯一、女子アナの序列を決定づけ、名前を全国区にする絶好の機会。紅白が消滅してしまうと、日々のレギュラー番組でしか自分の存在をアピールできなくなってしまう」(NHK関係者)

その紅白ブランドの回復を至上命令とするNHK上層部を、奈落の底に突き落としたものがある。

事前リサーチで得た“紅白ワースト視聴率更新予想データ”の存在だ。

嘆息交じりに消息筋が証言する。

「STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)所属の出演者は最終的にゼロになってしまった。紅白の真裏ではこれみよがしにSnow Manのライブ配信を実施するため、旧ジャニオタたちは完全に紅白を見ない。若年層を囲い込もうとした結果、『FM3層(男女50歳以上の視聴者)』には縁のないK-POP勢の隆盛が悪目立ちするハメになった」

さらに、実現すれば高視聴率を獲得していた中森明菜のサプライズ出演も最終的には暗礁に乗り上げてしまった。

「交渉決裂です。NHKのゴリ押し演出プランに、明菜側が悲鳴を上げてしまったようです。一時はVTR収録出演が内定していたが、土壇場になって生出演を打診され、すべてがひっくり返ってしまったんです。今後、よほどの事情がない限り明菜が紅白に出ることはないと思います」(事情通)

有吉弘行「(桑子アナとは)絡みにくい」

こうした状況に焦りを隠せないでいるのが、初紅白司会に抜擢された鈴木奈穂子アナだ。

「現在、NHKのツートップと称される桑子アナも、和久田アナも紅白の司会を複数回務め、しっかりと名前を売っている。だが、鈴木アナは42歳で初体験になるわけです。もしも、ここでワースト視聴率を更新し、番組が終了にでもなってしまったら、『紅白で最低視聴率を叩き出したNHKアナ』、あるいは『紅白にトドメを刺した女子アナ』という不名誉なレッテルを貼られてしまうわけです。そんな悪夢だけは何としてでも避けたい」(同)

そもそも、腑に落ちないのが鈴木アナの起用だ。

42歳という年齢もさることながら、元々は『おはよう日本』や『ニュースウオッチ9』、『ニュース7』といった報道畑系だ。

「鈴木アナに決まるまで紆余曲折を擁しました。実は、ギリギリまでNHKの女子アナ枠は決まらず、揉めに揉めたようです。和久田アナが産休に入ったため、当初はベテランの域に達した桑子アナを本命視する声が圧倒的だったんですが、メイン司会の有吉弘行サイドから『(桑子アナとは)絡みにくい』といった注文がついたそうです」(同)

メイン司会である有吉サイドの要望となれば、NHKサイドも無視できない。

紅白スタッフは認知度が全国区で30代前半の実力アナであることを条件に、候補者を挙げていった。

絶対音感の持ち主で音楽にも造詣が深い林田理沙アナ、和久田アナの育休の助っ人として『ニュース7』のキャスターに起用された副島萌生アナ、パリ五輪での衣装が大きな注目を浴びた中川安奈アナ、NHKのアイドルとして人気を集めた川﨑理加アナらだ。

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中川安奈アナが支持を集めていたが…

「今年6月の話です。基本、鈴木アナを含む5人に関しては有吉サイドからもOKが出たそうです。ただし、林田アナと副島アナは本人から辞退したいとの報告を受けた。確かに、林田アナは離婚したばかりでちょっと元気がない。また、副島アナは『ニュース7』のメインキャスターが忙しいというわけです。加えて、川﨑アナは同局の井上裕貴アナと結婚し、8月にアメリカ総局への異動が決まっていた」(前出・NHK関係者)

結果、最終候補として残ったのが、鈴木アナと中川アナの2人だった。

「正直、20〜30代の若手制作スタッフから圧倒的支持を受けていたのが中川アナだった。だが、上層部から一方的に“待った”が掛かったんです。気が付けば鈴木アナに決まっていた」(NHK幹部)

最終的に鈴木アナに白羽の矢が立ったのは、強力な推薦があったこと。
「鈴木アナがメイン司会を務める『あさイチ』で共演する博多華丸・大吉のプッシュがあったんです。この2人から評判を聞いた有吉も、鈴木アナを希望した」(制作会社幹部)

さらに、中川アナをめぐっては、NHK局内にこんな話が飛び交っていた。

「彼女が紅白司会に抜擢されなかった理由は明快です。NHKに対する忠誠心を疑われたんです。紅白で顔と名前が売れたら独立してしまう…と勘繰られたようです。確かに、中川アナはNHKの女子アナとしてはインスタグラムなどを率先して発信するなど、自己PRや売り込みに長けていますからね」(同)

すでにNHK内では、2026年に向けての紅白歌合戦テコ入れ議論が始まっている。

当然、ワースト視聴率を更新すれば、打ち切り論も出てくるはず。

「その機先を制するためにも新体制を構築し、発表すべく準備しているんです」(芸能プロ関係者)

紅白は見納めになるのか。

「週刊実話」1月9・16日号より内容を一部変更