2025年3月末に11年間所属したSKE48を卒業し、プロレスラーとして活動をしていく荒井優希さん。新年1月4日(土)に後楽園ホールにて開催される大会におけるタイトルマッチにて、インターナショナル・プリンセス第12代王者として7度目の防衛戦を迎えます。
プロレスラーとしての活動を決めた理由、応援してくれたファンの方への感謝などお話を伺いました!
(C)東京女子プロレス
――12月3日にプロレス活動を継続することを発表されました。ファンの方の反響はいかがですか?
昔から応援してくださったり、私のことをよく知ってくださっているファンの方は、私が「SKE48を卒業する時は、芸能界を引退する」と何回も言っていたので、卒業発表=もう会えなくなるのだと寂しく感じていたそうです。なので、プロレスは継続してやります!と発表した時はビックリと同時にすごく喜んでくれました。
思っていた以上に「SKE48卒業=引退」と言っていたことを皆さんが覚えてくださっていて、それによって悲しませてしまったことが申し訳なかったのですが、「応援しています!」「見にいくね」と温かい言葉をかけてくださって本当に嬉しいです。
――プロレスを続けていこうと思った心境の変化はどんなことがきっかけだったのでしょうか。
東京女子プロレスに本格参戦した時ぐらいからちょっとずつ変わっていきました。プロレスを始めたことで出会えた方、出合えたお仕事がたくさんあって、自分の活動の幅が広がっていって、感謝の気持ちが日に日に大きくなっていったんですね。そんな皆さんに恩返しをしたいという気持ちも大きくて。
あと、SKE48に関しては11年間やりたいこと・やれることをしっかりやり切ったという感覚があったのですが、プロレスに関してはまだそうではなかったので、後悔したくないという気持ちもありました。卒業を考えてからの1年の間にはタッグを組んでいた赤井沙希選手の引退もあって、その時に「プロレスにはまだまだ知らない世界がたくさんあるよ」とかけていただいた言葉で、もっとプロレスの世界を知りたいなと思ったんです。
――素敵な言葉ですね。知らない世界があるというのはとても楽しいことですよね!プロレスとの最初の出会いはどんなことだったのですか?
最初は、「豆腐プロレス」というAKB48グループの企画がスタートだったのですが、それまではプロレスを全く見たことがなくて、だからこそ飛び込めた世界だったと思います。知っていたら怖気付いていたと思います。松井珠理奈さんがプロレスがお好きなので、連れていってもらったこともありますが、ルールなど詳しいこともちゃんとわかっていない状態で。
DDTプロレスのアイアンマンヘビー級王座は誰でも挑戦出来るもので、須田亜香里さんから松村香織さんに渡って、その後に私がたまたま獲得して。そうしたら「試合に出てください」というお話になり、その時はそんなつもりではなかったのですごくビックリしました。それで試合に出ることになったのですが、とにかく怖がっていました。一般的な試合形式というよりは私のベルトをみんなが狙ってくるみたいな感じだったので余計怖かったんです。同時に、皆さんが日々鍛錬を積み重ねて戦っている尊い場所なんだと感じました。
――最初でその経験はかなりインパクトがありますよね…!
その後、コロナ禍になり試合も観戦出来ず、またプロレスと距離が離れてしまったのですが、ある日突然「プロレスをやりませんか?」というお話をいただきました。試合観戦に行ったところを誘われた、とかではなくて本当にいきなりで(笑)でも、コロナ禍で時間もたくさんあったので挑戦したいなとい思い、一方で前回の記憶はちゃんと覚えているから怖い気持ちもありました。なので「しっかり練習して、自信を持ってリングに上がれる状態になってから試合に出たいです」とお伝えして、まずは練習から始めることになりました。
――練習はどのようなことをしていたのですか?
本当に何も出来ない状態だったので、倒立、後転、基礎的なことをひたすら練習していました。あと、受け身を取ることも難しかったです。リング上で倒れる時に手をついてしまうと怪我をするので体から倒れないといけないのですが、本能でどうしても手が先に出ちゃうんですよね。背中から一気に倒れられるようになるまでは苦労しました。幸いにも覚えがはやいと言っていただけて。SKE48でのレッスンの経験ももちろん活きていると思いますし、私は元々人の真似をするのが得意だったんです。小さい頃からバレエを習っていて、バレエのレッスンってとにかく先生の真似をして覚えていくのですが、その経験に助けられました。
――プロレス本格参戦へのご家族の反応はどんなものだったのですか?
実は、自分の中ではそんなに大きい決断だと思っていなくて。1つ新しい仕事を始めるみたいな、髪を切るくらいの決断だったんです。なので親にも言っていなくて、ネットニュースで知ってくれたみたいです(笑)。お父さんは昔のプロレスを知っているのでハラハラしてしまうからまだ試合を見られないそうなのですが、お母さんはよく見てくれていて。お父さんも私が出ている記事をスクラップしたり、そうやって活動を応援してくれているので、すごくありがたいです。
――荒井さんといえば、コスチュームもとても素敵ですよね!
ありがとうございます!最初、自分の好きなものが着られるということにまずビックリしたんです。SKE48ではメンバーが多いので、決められたデザインがあって、そこから自分の体型に似合う衣装をスタッフさんがあててくださる感じでした。なので、「どんなコスチュームを着たい?」と言われた時に何も出てこなくて。そこからは先輩の選手にアドバイスをいただきながら色々考えて、作っていきました。今も基本的には衣装さんにおまかせでお願いしているのですが、トリコロールカラーを自分のトレードマークにしたいので、このカラーリングは続けていきます!
(C)東京女子プロレス
――改めて東京女子プロレスにどんな魅力を感じていますか?
私は他の団体に所属したことがないので比較は出来ませんが、良い意味で予想と違ったんですよね。最初は知らない分野のプロレスということも、女の子たちがそこで戦っている環境も怖いなと思っていたのですが、一緒に練習させていただくうちに、相手を落とそうというよりも、一緒に高め合う環境が素晴らしいなと思いました。それがすごく自分に合っているし、「一緒に次のステージを目指すぞ!」という気合いが東京女子プロレスの魅力だなと感じています。
――今後の荒井さんの活躍がますます楽しみですね!
SKE48卒業後、プロレスラーとして頑張るということを決めたので、応援してくださる皆さんにもっと色々な私を見せられるように努力します。卒業の3月までSKE48としても、キラキラした姿をお見せして後悔が残らないようにしたいです。
1月4日には今持っているベルトの防衛戦が待っていて、最多防衛記録を更新したいですし、防衛するだけで満足しない、自分でも納得出来る試合をしたいです。2025年一発目の試合、最高のスタートにしたいので応援よろしくお願いします!
「東京女子プロレス ’25」
2025年1月4日(土) 開場 10:00 開始 11:00
会場:東京・後楽園ホール
https://www.tokyo-dome.co.jp/hall/○インターナショナル・プリンセス選手権試合
<王者>荒井優希 vs 鈴芽<挑戦者>
※第12代王者7度目の防衛戦 他
その他詳細はこちらから⇒ https://www.ddtpro.com/schedules/23344 [リンク]
撮影:オサダコウジ