異例の年越し決戦は血が滴る死闘となった。
12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されている「RIZIN DECADE」の第2部『RIZIN.49』の第14試合はRIZINフェザー級タイトルマッチが行なわれ、王者の鈴木千裕が挑戦者で元同級王者のクレベル・コイケ(ブラジル)に判定で敗れ、2度目の防衛はならず。クレベルが王座に返り咲いた。
序盤は王者がカーフキックを果敢に繰り出し、クレベルがタックルを狙いにいく展開になるが、鈴木はこれを冷静に切って対処する。しかし、クレベルがテイクダウンを奪うと鈴木は劣勢に。それでも極めさせず、終盤は寝ながらかかと落としを見舞い、この窮地をしのいだ。
2回はクレベルが主導権を握るように組み合い、鈴木は防戦一方になる。テイクダウンから上のポジションをキープしてパウンドや腕を掴みフィニッシュを狙うが、これも寸前のところで仕留めることはできず、試合は運命の最終ラウンドへ突入。鈴木の額からは血が滴り落ちた。
そして、RIZIN史に残る死闘となった。鈴木が上のポジションから肘をクレベルの額に当てるとパックリ割れて大出血。しかし、クレベルは怒涛のパウンドから最後は肩固めを狙うが、王者は意地を見せて耐えしのぎフルマッチを告げるゴングが鳴り響いた。
試合後、両者は流血しながら判定結果を待ち、クレベルの勝利が告げられるとブラジル人ファイターは涙を流しながら王座奪還を喜んだ。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【RIZIN PHOTO】超満員のさいたまスーパーアリーナを盛り上げたRIZINガールを特集!三上悠亜とのコラボパフォーマンスも!
【RIZIN PHOTO】さいたまスーパーアリーナを熱狂の渦に包んだ激闘を厳選ショットでお届け!
【PHOTO】さいたまスーパーアリーナを華やかに彩った「Bellatorガール」&「RIZINガール」を特集!