羊毛フェルトで猫ポーチを作る工程が、YouTubeチャンネル「amuusejp(ハマナカ公式)」で紹介されています。
今回作るのは手のひらサイズの猫ポーチ。おでこのあたりにフラップ(フタ)を差し込み、差し込んだ先が舌になるデザインです。
使用する素材は、本体用の羊毛22グラム、各パーツ用の羊毛少量、目にするためのボタン、刺しゅう糸、ヒゲ用のヒモなど。型紙は「あむゆーず」からダウンロード可能です。
型紙を作ります
エアパッキン(プチプチ)の上に型紙を置き、ペンで形を写します。羊毛に色が移らないようにするため、線の内側をカットします。
本体をフェルト化します(表面)
トレイを用意して型紙を置き、本体表面用の羊毛(10グラム)を小さくちぎってのせていきます(のせ方は最初は縦方向に満遍なく、次は横方向、最後は縦方向で、3層程度にします)。
ペットボトルと目打ちを用意して、ペットボトルのキャップに穴を開けます(ジョウロでもOK)。やけどしない程度のお湯500ミリリットルを入れ、フェルト用ソープ(中性洗剤)を2~3滴入れて洗剤水を作ります。
先ほど重ねた羊毛に洗剤水を回しかけます。ネットもしくはビニール袋をのせて手で押し、水分を羊毛全体にいきわたらせます。
ネットをはがし、型紙ごとひっくり返します。型紙からはみ出した羊毛は型紙を包むように折り返します。
本体をフェルト化します(裏面)
本体裏面用の羊毛(10グラム)を先ほどと同様に3層重ね、洗剤水を回しかけ、ネットもしくはビニール袋をのせて手で押し、水分を羊毛全体にいきわたらせます。ネットをはがして型紙ごとひっくり返し、はみ出た部分を折り返し、型紙を完全に包んだ状態にします。
ネットを上にのせ、ビニール手袋をして手で摩擦します(羊毛が動いてしまわないように、初めはそっと行います)。時々ネットをはがして羊毛が絡み合っているか確認し、足りない場合は引き続き摩擦します。指でつまんでも羊毛が動かなくなったらネットをはがして直接摩擦します。
本体の2つの角を結ぶように表面の1枚をハサミでカットして、中から型紙を取り出します。中表にひっくり返し、内側も摩擦してフェルト化します。水洗いして洗剤を落とし、脱水します。
パーツをつける
フェルティングニードルとフェルティングマットを用意します。口元のパーツ用に羊毛(2グラム)を10×4センチ程度になるようにまとめ、刺し固めます。
フェルト化できたらマズル部分(下側の長辺中央)を何度も刺してへこませます。できたパーツを本体に置き、両端の毛の部分を本体にニードルでしっかり刺しつけます。
舌の部分(上に飛び出した部分)に舌の色の羊毛を少量巻き付けて刺しつけます(舌先4センチが目安です)。
先ほどカットした切り込みの上側を手でほぐし、下となじませるようにニードルで刺して一体化します。
全体を洗剤水で濡らし、刺した部分がなじむように摩擦します。A4サイズくらいのエアパッキンに本体をのせ、端からきつく巻きます。筒状になったものをトレイの上でごろごろ転がして圧縮していきます。裏面も同様に向きを変えながら転がし、全体のサイズを縮めていきます。
フェルト化が進んできたらエアパッキンをはずし、手のひらの中で本体を丸めながら圧縮を進めます。出来上がりの目安は、横12センチ、縦20センチです。
本体の部分にビニール手袋をした手を入れて底や側面にふくらみが出るよう、こすって形を整えます。
袋の口の部分を内側に折りたたみ、癖が付くようにこすります。癖が付いたら水洗いして洗剤分を落とし、洗濯機で脱水します。
中温のスチームアイロンで表面のシワを伸ばします。中にタオルなどの詰め物をして立体的にしてアイロンをあて、さらに形を整え風通しのいいところで乾かします。
目と鼻、猫の模様を付ける
好みの羊毛をフェルティングニードルで刺しつけて猫の模様と鼻を付けます。目はボタンを2つ用意し、針と糸で縫い付けます。
好みの色の刺しゅう糸で舌に線を付け、裏で糸始末をします。好みのヒモでひげを付け、抜けないように根元を結んでおきます(2セット)。
ひげを好みの長さにカットして、マズル部分にフラップを差し込んだら、猫ちゃんポーチの完成です。
完成!
出来上がったポーチは手のひらサイズで、小物などを入れるのによさそう。ペロンと見える舌や、言うことを聞かない感じのひげが、本物の猫ちゃんっぽくて愛らしいです。
模様は自由に変えられるので、好みの毛色にしてもOK。愛猫の模様で作ったら、さらに愛着が湧きそうです。
画像はYouTubeより