〈箱根駅伝事件簿4選〉史上最短で棄権、“山の神”になり損ねた男…第101回大会の注目は5区「箱根の歴史に残る“山の頂上決戦”になる」

驚異の20人抜き、世紀の大逆転負け

 事件簿3:驚異の20人抜き。外国人留学生強すぎ問題

「第85回大会(2009年)では、日大のケニア人留学生のギタウ・ダニエルが2区で大会新記録となる20人抜きを達成し、注目を集めました。

22位でたすきを受け取ったダニエル選手は、そこから20人抜きして2位まで順位を押し上げました。2区は各校のエースが集う区間ですが、さすがに強すぎますよね…。この記録は今後も破られることはないと言われています」

事件簿4:まさかの最終10区で大逆転負け

「第97回大会(2021年)では、初の総合優勝を狙う創価大が最終10区で大ブレーキを起こし、3分19秒の差があった2位の駒澤大に大逆転負けを喫し、大きな話題を呼びました。

区間3分19秒差は、距離でいうと1キロほど離れているんですよ。監督や他の選手ですら『これは創価大の優勝間違いなし』と確信していたそうですが、創価大のアンカーが走行中に脱水症状を起こし、大ブレーキとなってしまいました。あのとき、創価大が初優勝を飾っていたら、その後の箱根の歴史を創価大が別の形で築き上げていたかもしれませんね」

と言いつつ、2025年大会は3強に食い込んで優勝争いに絡んでくると予想される創価大。4年前のリベンジとなるか注目したい。

取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部