メジャーもソフトバンク資本を歓迎!?(画像はAIで生成したイメージ)
【孫正義メジャーリーグ参戦の野望(1)】
ソフトバンクグループの孫正義会長(67)が、アメリカ次期大統領のドナルド・トランプ氏(78)と会談し、15兆3500億円もの対米投資を約束した。内包する計画の一つが米大リーグ「ニューヨーク・メッツ」の買収だ――
フアン・ソト加入でメッツは売り時?
ソフトバンクが、ダイエーから総額200億円でホークスを買収して、プロ野球に参入したのが2005年。以来、孫正義会長は絶えず米大リーグ参戦の機会をうかがっていたが、ついに重い腰を上げた。
それが、MLBナ・リーグ東地区のニューヨーク・メッツの買収。メッツは今オフ、大谷翔平(10年7億ドル=約1070億円)を上回る、スポーツ史上最高額の契約(15年7億6500万ドル=約1147億円)でヤンキースからフアン・ソト外野手を獲得した。福岡ソフトバンク・ホークスのエースだった千賀滉大(31)の在籍するチームでもある。
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今季はワイルドカードでナ・リーグ優勝決定戦に進出。ドジャースに敗れ、ワールドシリーズ出場を逃したが、41本塁打、109打点のソトが加わり、戦力評価が爆上がりした。
「メッツが“売却を検討している”という情報をキャッチした孫会長が獲得に乗り出した。身売り云々ではなく、極めてビジネスライクな譲渡。双方の思惑が合致した」(MLBアナリスト)
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トランプ氏の“後ろ盾”で買収が加速!?
メッツは30球団ある大リーグ球団の中で最も裕福なチームとして知られる。オーナーのスティーブ・コーエン氏は、ヘッジファンドや先物・信用取引で財を成した人物で純資産額が3兆円。大リーグ球団所有者のトップで球団経営も順調だ。
にもかかわらず「売却説」が出ているのは、利益を確定させるためだという。コーエン氏は、’20年にメッツを24億2000万ドル(約3150億円=当時)で買い取ったが、わずか2年で30億ドル(約4600億円)まで評価額が高騰。ソトの高額年俸の支払いを考えると今が売り時、という投資家としての判断が働いているとみられている。
一方で、ソフトバンクグループの株式の約30%を所有する孫会長の純資産は、同社株だけで4兆円。グループには数十兆円の資産があり、さまざまな資金調達の手段も有している。
孫会長が’16年に約3兆3000億円で買収して傘下に納めた英国の半導体設計会社「アーム」は、スマートフォンの半導体設計で99%の世界シェアを握り、時価総額が約23兆円に拡大。これだけでもメッツは余裕で買える。
メッツは今月に入り、傘下の3A「シラキュース・メッツ」(今季、藤浪晋太郎が所属)と、ハイAの「ブルックリン・サイクロンズ」をスポーツマネジメント会社に売却しているが、背後にソフトバンク・マネーが透けて見えるとの情報もある。
というのも、孫会長の“後ろ盾”はトランプ次期米大統領だと評判になっているからだ。
「週刊実話」1月9・16日号より