●各種ストーブを試してみたが…
車中泊専用のヒーターとしては、イワタニのカセットガスストーブ「マイ暖」が人気だ。しかし実際に使ってみると、いくつかの課題が見えてきた。まず、一酸化炭素中毒を防ぐため、ドアを開けて使用する必要がある。そうすると温かい空気が逃げてしまい、なかなか室温が上がらない。さらに、車での移動時の振動が原因なのか、セーフティー機能が頻繁に作動してしまい、思うように使えなかった。
それに比べると電気ストーブは比較的安全だが、消費電力が大きいのが難点だ。RVパークなど、電源が確保できる場所なら問題ないが、そうでない場合は現実的ではない。電気毛布も同様で、大容量のポータブル電源があれば快適に使えるが、そうでなければ長時間の使用は難しい。
ストーブは難しい……
(広告の後にも続きます)
●意外な方法で車内を温める
実は、車内を温める方法として意外と効果的なのが、お湯を沸かしたり、煮物を作ったりすることだ。寒い夜、IHヒーターでおでんを温めたときのことだが、湯気が加湿効果を発揮して車内がポカポカに。食べ終わる頃には汗が出るほどだった。
おでんは湯気が加湿効果を発揮
食事の時間でなくても、お湯を沸かしてお茶を入れれば、驚くほど短時間で車内が暖かくなる。これは、加熱による温度上昇と湯気による加湿の相乗効果だろう。そのお茶を飲めば、体の中から温まる。この時期はスーパーなどでパウダー状の生姜湯が販売されているが、それを常備しておくと、寒い夜も温かく過ごせるだろう。