3人の男たちがそば屋に来たけれど、注文したのは全員でかけそば1杯だけ! お金が足りなくてどうしても1杯しか注文できないわけでも、3人でシェアして食べる目的でもなく……。2021年に公開された創作ギャグマンガ『一杯のかけそば』にあらためて注目します。作者の霧隠サブローさんにお話を聞きました。
食べるためではなくて注文は動画撮影のため(霧隠サブローさん提供)
【マンガ本編】食べ物で遊ぶな! 店主の気遣いも無駄になる3人組の自分勝手な事情
現実でも実際に増えていそうなシチュエーション
ある、そば屋に3人組の男が来ました。3人いるのに、彼らはかけそばを1杯だけしか注文しません。蕎麦屋の店主は「仕事がなくてかけそば1杯しか頼めないのか」と哀れに感じ、こっそり麺を丼に多めに入れて「1杯」のかけそばを提供します。しかし、彼らはお金に困って1杯しか注文できなかったのではなく、別の目的があって……。
霧隠サブローさん(@combatzandig)がTwitter(現:X)で公開したシュールな1ページの創作ギャグマンガ『一杯のかけそば』をご紹介します。最近では、飲食店で人数分の注文をせずにメニューをシェアする行為が問題視され、賛否両論のさまざまな意見が飛び交う話題となっていますが、本作に登場する3人組が1杯だけしか注文しなかった理由は「シェアして食べるため」ではありません。3人のうち、ひとりはカメラを小脇に抱え、もうひとりは黒子の衣装を着ていることがオチへの伏線になっています。
作者の霧隠サブローさんは、過去にはWebコミック配信サイトの「リイドカフェ」で『魔装番長バンガイスト』を連載していた漫画家です。2021年の『一杯のかけそば』の投稿には、約1200件のいいねがつきました。読者からは「4コマ目の表情めっちゃ好きです」「クッソ笑いました」などのコメントが寄せられています。
作者の霧隠サブローさんに、お話を聞きました。
『新やる気まんまん 警視庁SEX捜査官』は全3巻が販売中(日刊現代)
ーー当時~現在で反響があったことで、シリーズ化や続編などの声はありましたか?
何もないです! 反響もあったのかどうかあまり自覚がなくてよく分かりません(笑)。
ーー作者として反響後の変化などはありましたか?
直接関係があるかどうか分かりませんが、2023年に日刊ゲンダイ紙様に『新やる気まんまん 警視庁SEX捜査官』というマンガを連載することができました。おかしなマンガですが電子書籍が販売中ですのでよろしくお願いいたします。
ーーSNSマンガを通して、何かご自身で変えたことなどありますか?
絵の描き方などは毎日描くと勉強になったと思います。
ーー今は何を中心に描いていますか?
現在はX(旧:Twitter)とnoteで連載をしているComic JUMBLE様というサイトで『温泉天使地獄めぐりん』というマンガを載せていただいています。天使とか出てくる変なマンガです。