TBSテレビに総合職で入社し、ADからアナウンサーになった異色の経歴を持つ笹川友里さん。2021年にTBSテレビを退職後は、ミレニアル世代の女性に向けたキャリア支援事業を展開するNewMe株式会社の共同経営やサウナ事業への参画、アナウンサー、モデルなど多岐にわたる活動を行っています。そんな笹川さんが初めての著書となる『ポジティブマインドセット プラス15%の前向きさで人生を好転させる方法』を発売。InRed読者と同世代の笹川さんに30代女性の生き方についてお話しを伺いました。

Profile：笹川友里
ささがわ・ゆり 2013年にTBSテレピに総合職で入社し制作ADを経験。人事異動でアナウンサーに。8年間在籍し独 立。2023年NewMe株式会社を共同創業。意志ある女性のためのミドル・ハイレイヤー向け転職サービスやキャリアイベント、メディアなどを展開。表参道にある女性専用個室サウナ「SaunaTherapy」の経営に加え、ラジオパーソナリティやファッション誌での活動など、多方面で活躍している。

Q初著書では、仕事や日常におけるポジティブな思考や行動の仕方をメインに紹介されていますが、恋愛や結婚において前向きになる方法は？

「恋愛についてはそこまで語れるほどの経験もないのですが…（笑）。夫と付き合い始めた頃には『きっとこの人と結婚するだろうな』と思っていました。そう思えた大きな理由としては、『この人はこれまで、自分とは全く違う経験をしてきて、これからも自分が見たことのない世界を見せてくれるだろう』と思えたことでした。それは、”豪華客船に乗せてくれる”とかそういうことではなく、人との関係の築き方や物事の考え方など、そういう日常のことで見たことのない世界を見せてくれるかどうかです。例えば、たくさんの友人がいて、その輪の中に私も入れてくれるとか、読書がとにかく好きで週に3-4冊の本を読んでいるとか、趣味が多く、それにも私を巻き込んでくれる、とか。自分にはない要素を持っている相手だと、ずっと相手に興味を抱けると思うのです。好きという気持ちはもちろん大切なのですが、自分とは異なる要素があったり、相手を尊敬できるところがあるといいなと思います。それから、人として誠実であるかどうかも大切です。誠実さは、後からとってつけられるものではないと思うので、好きという気持ちと同じくらい大事なことだと思います」

Q結婚をした今、恋愛の価値観に変化はありましたか？

「若い頃はより『自分の見たことのない世界を見せてくれる人』に憧れていたので、少し年上の人と付き合っていました。でも結局、自分の見たことのない世界を見せてくれる＝豪華客船に乗せてくれるではない、と気づいたと同時に、好きという気持ちの大きさよりも、心から尊敬したり興味を持ち続けられる相手と結婚した方が、幸せな毎日を送れるのではないかと思ったのです。恋愛感情は年を重ねていくと少なからず薄れてしまうものだと思いますが、私の周りにいる友だち関係のような夫婦は、いくつになっても会話量が減っていないのです。長い年月を共にする結婚では『肩を組んで本当にいつもありがとう！』なんて言い合えるような相手とした方が、いい関係でいられるのではないかと思います」