現地時間1月1日、ニューヨーク・ニックスはホームのマディソン・スクエア・ガーデンでユタ・ジャズ相手に119-103で快勝し、現在イースタン・カンファレンスで最長の9連勝を飾った。
イースト3位の24勝10敗(勝率70.6%)としたニックスは、この日はチームトップの平均25.2点、7.7アシストを残すオールスターガードのジェイレン・ブランソンが右ふくらはぎの張りで欠場。
それでも、カール・アンソニー・タウンズがゲームハイの31得点、21リバウンド、ミケル・ブリッジズが27得点、OG・アヌノビーが22得点、3スティール、2ブロックと主軸が躍動。さらにジョシュ・ハートが15得点、14リバウンド、12アシストのトリプルダブル、プレシャス・アチウワが12得点、先発入りしたキャメロン・ペインが8得点、9アシスト、3スティールをマークした。
昨年12月19日の古巣ミネソタ・ティンバーウルブズ戦(32得点、20リバウンド)に続いて、今季2度目の30得点、20リバウンド以上を叩き出したタウンズは、球団では1989-90シーズンのパトリック・ユーイング(3度)以来初、同一シーズンに複数回の「30-20」を達成した選手となった。
ブランソンやブリッジズ、アヌノビー、ハートら新たなチームメイトたちとも馴染んできた29歳のビッグマンは、今季32試合の出場で平均24.9点、13.7リバウンド、3.3アシストにフィールドゴール成功率54.8%、3ポイント成功率44.0%(平均2.2本成功)を記録。
ここまで自己最高級のシーズンを送っており、2日に発表された「NBAオールスターゲーム2025」のファン投票途中経過第1弾でもイーストのフロントコート部門で3位の109万9966票を獲得している。
移籍1年目から期待通りに活躍できている要因のひとつとして、恩師トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)との良好な関係が挙げられる。キャリア初期の2年半、ウルブズで師弟関係を築いたタウンズは、ニックスで“新たなシボドーHC”に会えたと言う。
「彼は(当時とは)別人さ。僕は2025年版が好きだね。彼が笑っているのが見てわかるでしょ。ミネソタで一緒にやっていた時から僕は成長した。彼もそうさ。この人生というゲームで、僕らは互いに時間を重ねたことで良くなる方法を見出しているのさ」
ニックスは次戦3日(日本時間4日)、現在13連勝中で28勝5敗(勝率84.8%)とウエスタン・カンファレンス首位を独走するオクラホマシティ・サンダーとのアウェーゲームが控えている。今季の優勝候補の一角を相手に、勝利を収めることができるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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