人間関係とお金の問題を完全に切り離せ
人生の中で出会ういろいろな人たちの中には、お金の貸し借りを申し入れてきたり、生命保険などの保険、儲かるという触れ込みの投資商品、あるいは金融関係者などを紹介しようとする人がいるにちがいない。
お金の貸し借りは微妙な問題で、案件によっては常に断るのがいいとも限らないが、友人・知人が相手だと、貸しても借りても、ストレスが大きい。「基本的には、やめておけ」と言っておく。付け加えると、債務の保証人は「絶対にやめておけ」と言っておく。
また、生命保険と投資商品は、友人が紹介するようなものにろくなものはないので、一切関わらないと決めておくことが肝心だ。「悪いけれども、ポリシーとして、友情とお金は一切絡めないことにしている」という言葉を用意しておこう。
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保険とは「損な賭け」のことである
働き始めたいわゆる社会人の初期に意思決定を間違いやすいものに生命保険がある。セールストークに乗せられて、あるいは保険会社に就職した友人に付き合って不要な保険を契約しがちなので注意しよう。
保険については二つの大原則を押さえておけ。
第一に、保険は「滅多に起こらないが、起こった時の損失が壊滅的な事象」に備えて「仕方がなく加入する」ものだ。
第二に、保険は保険会社が得で加入者が損をするようにできているものだ(そうでなければ保険会社が潰れる!)。
漠然と「安心するために」保険に入るのは愚かな行為だが、セールスする側はその心理につけ込もうとしてくる。感情に流されるな。
若いビジネスパーソンがどうしても必要な保険は、自動車を運転する場合の任意保険、火災保険、それにお金が十分ない状態で子どもが生まれた場合に稼ぎ手に掛ける死亡保障の生命保険(子どもが成人するまでの期間のシンプルな保険。必ず掛け捨てで、保険料の安い保険を選ぶ)くらいだ。相続の際に使う保険について考えるのは、将来でもいいだろう。