福岡・水族館“人気のラッコ”が17歳で天国へ  国内飼育で唯一のオス  「餌食べず」「正月から状態の起伏現れ……」悲しみの声広がる

 福岡県の水族館「マリンワールド海の中道」のラッコ・リロが1月4日に17歳で虹の橋を渡ったことが同水族館の公式X(Twitter)で報告されました。リロは日本国内で飼育されているラッコとしては唯一のオスでした。

ラッコのリロが死亡

 リロは2007年3月30日に和歌山県の「アドベンチャーワールド」で生まれ、2012年に同館にやってきました。

 “イケおじラッコ”として親しまれてきたリロ。同アカウントでは「お知らせ」とし、「2025年1月4日7時18分、リロが死亡しました。体調を崩してからは治療を続けて参りましたが残念でなりません。ラッコの魅力を伝えてくれたリロ、そしてリロを愛してくださった皆さまに感謝いたします」と報告しています。

 また、同館ではリロについて「2024年11月下旬から毛の一部で手入れが行き届いていない状態が見られたため、注意深く観察していましたが、12月27日の朝に餌を全く食べなかったため、療養のために裏のプールに移動させ治療に専念するようにしました。裏のプールでは時折餌を食べないこともありましたが、基本的にはコンスタントに餌を食べ、元気に過ごしていました。しかし、年が明けた1月1日から状態の起伏が現れ、処置を続けてきましたが1月4日7時18分に死亡しました」と経緯を明かしています。

 同館で飼育しているラッコはいなくなり、1989年から続けてきたラッコの展示は終了したこともあわせて報告しています。

悲しみの声広がる

 リロを愛してきたファンからは「リロ君よくがんばったね」「悲しい……」「いつも癒しを届けてくれてありがとう」「飼育員さんもお疲れ様でした」「いままでありがとう」「会いに行ってればよかった……」など悲しみの声が広がっています。