「明日取るんじゃないの?」東海大相模・有馬監督妻の予言的中! エース沖本陸が大活躍、 初出場で“夏の甲子園超え”【選手権】

[高校選手権・準々決勝]東海大相模(神奈川)2-1 明秀日立(茨城)/1月4日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 東海大相模のエース沖本陸(3年)に待望の一発が飛び出したのは、先制点を奪われた直後の前半40分だった。小林晄也(3年)が上げたクロスに身体を投げ出しながら上手くヘッドで合わせ、見事に同点弾を叩き込んだ。

「小林晄也君がクロスするのは分かっていたので、スペースに走り込んで頭で合わせるだけでした。(クロスが)相手に当たってちょっとずれたんですけど、流し込むことができました」

「あんまりヘディングでは点を取らない」タイプながら、豪快なダイビングヘッドでチームを俄然勢いづけた10番は、さらに後半に入って25分、今度はアシストをマークする。

 沖本がペナルティエリア内でセカンドボールに反応し、ワントラップから右足を振り抜くと、高畑旺崇(3年)に繋がり、勝ち越し点が生まれた。

「パスを狙ってないんですけど、結果的に得点になったので良かったです。シュートです。旺崇が決めてくれて良かったです」
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 沖本が安堵の表情を浮かべたなか、有馬信二監督は自身との妻とのこんな裏話を明かした。エースが活躍する予感があったようだ。

「昨日奥さんと話をしてて、『5人点を取ってんだけど、沖本はまだなんだよね』って。(妻が)『明日取るんじゃないの?』なんて言ってたので、『そう思う?俺もそう思うんだけど』って言ったら、本当に取っちゃった」

 東海大相模は野球部や柔道部の名門として有名だが、サッカー部だって負けていない。野球部が昨夏の甲子園で残した成績を超え、ベスト4に進んだタイガー軍団は、初出場で初優勝の快挙を成し遂げられるか。

 殊勲の沖本はこうも口にしていた。

「エースの仕事はチームが苦しんでいる時に助けること」

 頼もしいエースの連発を期待したい。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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