第101回箱根駅伝は青山学院大が大会新記録となる10時間41分19秒をマークして2年連続8度目の総合優勝を果たした。過去11年間で8度の箱根制覇と驚異的な成績を上げた原晋監督は胴上げで8度宙を舞い、妻の美穂さんも歓喜の輪に加わった。大会後には5区で1時間9分11秒の区間新を樹立した4年生ランナーの進路について、陸上界の大物から思わぬツッコミが入った。
過酷な山登りで若林宏樹(4年)が快走を見せた。1年生から3度目の出場となった5区で初めて前を追いかける展開となったが、冷静な走りで前を走る中央大の園木大斗(4年)を9キロ過ぎで捉えると一気にギアを上げて抜き去り、そのままトップで逃げ切ってチームを往路優勝に導いた。
総合優勝後、若林はチームメイトと一緒に大会を生中継した日本テレビのハイライト番組に出演。逆転の瞬間を「あそこからが一番きついので、勝負かなと考えていた」と振り返った。また今後について問われると、「陸上は一旦区切りとしていきたい」と大学で競技生活を終えると答え、原監督から卒業後は日本生命に就職することが明かされた。
すると、同局で大会の解説を務めていた瀬古利彦氏は「もったいないよ! やりなさいよ」と、若林に現役続行を思わず進言した。だがすぐに原監督が、「その気にさせないでください(笑い)もう大手の日本生命で、次は支える側に回るので」と切り返し、会場の笑いを誘った。
このやり取りに苦笑した若林は「新しいステージで頑張ります」と今後の目標を語り、駅伝ランナーとしてやり切ったことをあらためて宣言した。
構成●THE DIGEST編集部
「いたー!(笑)」「箱根駅伝名物」テレビ中継に映った話題の“超大物”に直撃! 沿道から選手になんて声をかけた?
「多分人間じゃない」6区で驚異的な区間新を樹立した青学大・野村昭夢の快走に駒澤大OBは脱帽。力走した後輩に同情も【箱根駅伝】
「どけっ!」城西大エース・斎藤将也が接近する中継カメラにブチギレ!「ガチで邪魔だと思う」「もうドローンで良くね?」ネットも共感【箱根駅伝】