画像はAIで生成したイメージ
世界中がパニックに陥ったコロナ禍から早くも5年が経過した。
コロナは消えてなくなったわけではないが、長かった自粛生活が終わり、社会は正常に戻った感がある。だが、安心してはいけない。
次のパンデミックはもう目前に迫っているのだ!
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「コロナは武漢でつくられた」発言
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は、ワクチンの普及と多くの人々が感染したことにより、ようやく収束を迎えつつある。
だが、いまだにその発生源は特定されておらず、一部では「人工ウイルス説」が根強くささやかれている。
新型コロナはパンデミックの当初より、中国の武漢ウイルス研究所から流出したという噂が流れていたが、さまざまな研究者が「新型コロナは自然由来のウイルスである」という論文を発表し、世界保健機関(WHO)の現地調査でも決定的な証拠は見つからなかった。
そのため、この説は立ち消えになるかと思われたが、人工ウイルス説を唱える研究者はいまだに大勢いる。
例えば、アメリカ感染症学会の権威であるジェッシー・ブルーム氏、デービッド・レルマン氏を含む研究者18人は、科学誌『サイエンス』に「武漢ウイルス研究所の徹底した再調査を望む」という書簡を発表した。
これは、以前より中国寄りと噂されるWHOの調査に対する批判でもある。
また、イギリスのセント・ジョージ医科大学のアンガス・ダルグリッシュ教授とノルウェーの製薬会社会長で生物学者でもあるビルゲール・ソレンセン博士は、英紙『デイリー・メイル電子版』に論文を発表し、きちんとした科学的根拠に基づき「中国が新型コロナをつくった」と結論づけた。
さらに、ノーベル生理学・医学賞の受賞者でフランス人のリュック・モンタニエ教授も、「新型コロナウイルスは武漢の研究所でつくられた人為的なものだ」と発言して物議を醸している。
極めつけは米トランプ前政権で国務長官の特別顧問を務め、新型コロナの調査をしていたデビッド・アッシャー氏の報告書である。
それによると新型コロナが流行する以前の2019年11月、武漢ウイルス研究所の研究員3人が、新型コロナの症状に酷似した謎の感染症にかかっていたというのだ。
アッシャー氏はこの事実を踏まえ、「武漢ウイルス研究所では生物兵器を開発しており、その過程で新型コロナウイルスが外部へ漏れた」と断定したのである。
こうした世界の動きを考慮して、アメリカは新型コロナの起源解明に向け取り組みを強化してきたが、その背景には中国の過失を明らかにする狙いがあると考えられていた。
これまで「輸入した冷凍食品から感染拡大した」「米国のバイオ施設がウイルスを漏洩させた」など、のらりくらりと追及をかわしてきた中国だが、ドナルド・トランプ次期大統領は同国に厳しい姿勢で臨んでおり、ついに世界中から完全包囲されるのかと期待の声が上がっている。
パンデミック発生から5年を経過し、中国もいよいよ年貢の納めどきかと思われたが、一方で新型コロナの開発にはアメリカも一枚噛んでいるという話もある。
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中国がアメリカの協力を得て研究!?
アメリカのテレビ放送局「シンクレア・ブロードキャスト・グループ」は2021年5月、米エネルギー省傘下の生物防衛研究所が機密レポート上で「新型コロナウイルスは研究の過程で武漢ウイルス研究所から流出した」と、2020年5月27日の時点ですでに結論づけていたことを報じた。
その後、アメリカにおける新型コロナ対策のトップ、国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士が、各所とやり取りしたメールが公開されて、さまざまな疑惑が濃厚になり始める。
そもそも、2020年5月に「新型コロナ人工ウイルス説」が確定していたなら、すぐに中国の責任を追及すればよかったのだ。
なぜ、マスコミにすっぱ抜かれるまで、1年間も内密にしていたのか。
この点にこそ、新型コロナの開発にアメリカが関与している理由が隠されており、裏で糸を引いていたのが前述のファウチ氏である。
公開された彼のメールを分析すると、ファウチ氏も「新型コロナウイルスが人工的につくられ、武漢の研究所から流出したこと」を知った上で、ほかの科学者や研究者の先頭に立ち、人工ウイルス説を否定してきた。
こうしたファウチ氏の声明に対し、メールで感謝の意を述べているのがNPO団体「エコヘルス・アライアンス」のピーター・ダジャック代表である。
この団体はファウチ氏の研究所から資金340万ドル(約5億2000万円)を受け取り、武漢ウイルス研究所に送金する仲介役を務めていた。
そんな団体のトップが、人工ウイルス説を否定するファウチ氏に礼を述べる──点と点が1本の線になってきたような気がしないだろうか。