徐々に狭まる中国への包囲網

つまり、アメリカ国内ではウイルスの遺伝子操作に関する研究が禁じられているため、それを中国に場所を移して行っていたというわけだ。

前述した『デイリー・メイル電子版』で紹介された論文には、中国の研究者がアメリカの某大学と協力して、新型コロナの開発をしていたことが書かれている。

武漢の研究所には、もともと「生物兵器研究の可能性がある」という悪評があり、表立って資金援助をすることがはばかられ、NPO団体を挟まなければならなかったことが推測される。

そんな場所で人工的に製造されたウイルスが流出し、世界的なパンデミックを引き起こしたとなれば、それに関与していたアメリカは人工ウイルス説を否定せざるを得なかったであろう。

ちなみに、エコヘルス・アライアンスのダジャック氏は、武漢研究所に派遣されたWHO調査団の一員でもある。

アメリカと中国、WHOが共謀して「新型コロナは自然由来のウイルスであり、どの国にも責任はない」というシナリオに基づき、世界を欺こうとしていると疑われても仕方がない。

しかし、風向きは変わるかもしれない。

トランプ次期大統領が再調査を指示することは間違いなく、中国への包囲網は徐々に狭まってきている。

とはいえ、これも米中で仕組んだ茶番の一環といえるのか。

それとも世界各国の動きを敏感に察知したアメリカが、手のひらを返して中国を裏切るのか。

後者の場合、アメリカ対中国という大国同士のこれまでにない決定的な対立が予想され、いつ戦争が起きてもおかしくはない。

事実、米調査機関のとある報告書によると、「中国は第三次世界大戦に向けて生物兵器の研究を進めてきた」とされ、流出した新型コロナウイルスも生物兵器の一つであるという。

もし戦争となれば、新型コロナ以上の凶悪なウイルスがバラまかれる可能性もある。

米中によって偽りを信じ込まされるのか、新たなる生物兵器の餌食となるのか、われわれは現在その分岐点に立っている。

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パンデミックの発生頻度が高まる理由

新型コロナウイルスは、人工的に生み出された生物兵器──。さまざまな事実をまとめると、これを否定することはできないだろう。

つまり、既存の生物学的常識は新型コロナに通用しない。

感染力の強い変異株が次々に登場し、ワクチンに打ち勝つ変異株が誕生してきた。

自然由来のウイルスではあり得ない変異が、さらに繰り返される可能性があり、ウイルスがどういった方向に変化するのか、いまだ研究者も予測できない。

また、どこかの国が新たなる生物兵器をバラまくかもしれず、自然由来のウイルスにしても油断はできない。

何しろウイルスが流行する間隔は、年を追うごとに短くなってきているのだ。

ここ20年で流行したウイルスは、2002年のSARS(サーズ)に始まり、MERS(マーズ)、エボラ出血熱、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザと続き、2020年の新型コロナウイルスにたどり着く。

近年では新型コロナのパンデミックが突出しているが、約3年から5年の感覚で新しいウイルスが猛威を振るっていることが分かる。

かつての感染症は、長い間隔を置いて流行していた。

例えばペストの場合、1度目と2度目の大流行の間が約800年も開いているが、昨今のウイルスはそうのんびりと待ってくれない。

これは人間が自然環境に激しく介入するようになり、野生動物が持つ独自のウイルスに感染しやすくなったことが原因だといわれている。