次期パンデミックの最有力候補は…
さらに人間は、ウイルスを人工的につくり出す科学技術を持ってしまった。
自然由来にせよ、人工的なものにせよ、新型コロナの次に新たなウイルスが流行するのは間違いない。
パンデミックの再来はもう目前に迫っている。
新型コロナは収束を迎えつつあるが、入れ替わるようにして別のウイルスが流行する可能性は、日増しに高まっているのだ。
そして、次期パンデミックの最有力候補が、死亡率70%とも90%ともいわれるニパウイルスである。
このニパウイルスは1999年にマレーシアのニパ川沿いで、オオコウモリから豚を介して養豚場のスタッフに感染した。
その後は東南アジアを中心に感染が確認され、WHOが選ぶ「最も健康上のリスクが高い10の感染症」にも、その名を連ねている。
主な初期症状は風邪に似ており、発熱、頭痛、嘔吐、筋肉痛などに見舞われ、重症化すると2〜3日で昏睡状態に陥る恐ろしいウイルスだ。
おまけに、潜伏期間は新型コロナを余裕で超える45日間。効果的なワクチンもいまだ開発されておらず、流行すれば新型コロナ以上の被害が出ることは一目瞭然だ。
ちなみに、まだ中国でニパウイルスが確認されていないにもかかわらず、オランダの医薬品アクセス財団は「次のパンデミックのリスクは、ニパウイルスの中国での感染爆発である」と述べている。
人工、自然に関係なく、今後もウイルスの発生源は中国になるということか。
ニパウイルスの遺伝子を操作し、さらに強毒化した生物兵器でも開発されたら、われわれのような一般人はもう一巻の終わりである。
『検証 2025年の大予言』(小社刊)より