ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第21回は特別編の激辛王防衛戦「その2」

 日本各地で販売されるご当地インスタントラーメンをいただき、旅気分を味わおうとスタートしたこの企画。前回からは特別編として、約1年前に激辛王に輝いたご当地ラーメンの防衛戦を開催中だ。

今回のチャレンジャーは海外を感じさせる2品

●激辛王を超えることができるか?



 現在の激辛王である秋田の「なまはげ 激辛醤油らーめん」のポイントはこちら。

ひと口目の刺激度 ★★★★★

じんわりくる辛さ ★★★★★★★

スパイスの複雑さ ★★★★★

旨みとのバランス ★★★☆☆

合計20点

 この記録を破ると二代目激辛王として君臨することになる。さて、「じんわりくる辛さ」が禁断の星七つを獲得した初代激辛王を超える強者は現れるのか。

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●スパイスの王様、カレー味の実力や如何に!?



 防衛戦第3戦となるチャレンジャーは「カレーめん」。宮城県白石市で作られているが、特に生産エリアのご当地ラーメンという訳でもなさそうなので、インドからの刺客という定でセレクト。パッケージに辛味の文字が記されていることから期待が高まる。

きちみ製麺「カレーめん」

 早速作ってみると、日本でよくあるカップラーメンのカレー味とは少々違った佇まいで、それほどドロドロしていない。香りも、いわゆるお家のカレーよりも優しく、その分複雑なスパイスを感じる。

カレーの香りはするが、見た目は醤油らーめんのような茶色

 まずはスープからズズズといただいてみると、「うん?」。辛さもさることながら、カレーの味わいもあまり感じないような気がする。しかし、確かめるようにズルズルとスープを啜っていると、ジワジワと複雑なスパイスが顔を出し始めた。

スープを太陽に透かすと、若干カレーらしい黄色に近く

 だが、やはり辛味はそれほど感じない。お次は麺をいただいてみると、「ふむふむ」。パッケージに「辛味仕込みめん」と記されているだけあって、辛味&スパイス感がググッとアップ。このタイプ、「知ってますよ」。バーンとインパクトのある辛さじゃなくて、北海道のスープカレーのような、薬膳的な味わいと辛味がジワジワと攻めてくるタイプ。

ストレートの細麺には、辛みが仕込まれているとのこと

 と、知ったかぶりをかましつつ、ズルズルと食べ進めてみる。しかし、スパイス感は高まるものの辛さが膨らむことなく、あっという間に完食してしまった。

総評

ひと口目の刺激度 ★☆☆☆☆

じんわりくる辛さ ★★☆☆☆

スパイスの複雑さ ★★★★☆

旨みとのバランス ★★★☆☆

合計10点

 複雑なスパイス感は楽しめるが、辛さに関しては苦手な人でも美味しくいただけるレベルの優しさ。よくあるカレー味のラーメンと違った新しさはあるので、そちらに注目すべき商品なのかもしれない。