ふたりが夫婦となる誓いを立てる結婚式。実は、式の際の新郎新婦の「立ち位置」は決まっているのをご存知だろうか。歴史ある結婚式に今でも残る風習や結婚指輪の起源などと合わせて、詳しく紹介していこう。
結婚式での立ち位置が固定の理由
(画像はイメージ)
●ロマンチックな由来を持つ新郎新婦の「立ち位置」
結婚式での立ち位置については、ゲストに向かって右側が新郎、左側が新婦というのが世界共通の基本となっている。基本的に結婚式の間中、この立ち位置が変わることはない。
立ち位置の起源は、はるか昔の古代ヨーロッパの文化から。戦いがおこなわれていた時代に、新郎は右手(新婦から遠い側)に剣を持ち、左手(新婦側)には盾を持って新婦を敵から守っていたそう。その立ち位置が世界中に広まり、現在に至っても残り続けているのだ。
ちなみに現在は白いグローブが剣の代わりとしての意味をもっているため、グローブは右手で持つのが基本とされている。新郎が手にはめるわけでもないのに白いグローブを持っているのはそのためだ。また、どんな時も花嫁を守れるようにという魔よけの意味も込められているのだそう。
結婚指輪についても長い歴史がある。左手の薬指に結婚指輪をつけるのは、古代ギリシャの時代から。当時は心臓が感情をつかさどっており、その心臓に繋がる血管は左手の薬指であると考えられていた。そのため心につながる大切な場所として、左手の薬指に指輪をするようになったと言われている。
ネット上では「新婦を守ることが起源だったなんてロマンチック!」「グローブにそんな意味があるとは知らなかった」など驚く声が上がっていた。立ち位置に込められた意味を知った上で新郎新婦の姿を見れば、より一層感動する式となるのではないだろうか。(フリーライター・波多野陽介)
■Profile
波多野陽介
学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。