【新日本】棚橋と柴田が10年ぶり一騎打ち 魂のチョップ合戦で火花

『WRESTLE DYNASTY』東京ドーム(2025年1月5日)
エキシビションマッチ △棚橋弘至vs柴田勝頼△

 棚橋と柴田が10年ぶり一騎打ち。5分1本勝負のエキシビションマッチとなったが、真っ向からのチョップ合戦で気持ちと気持ちをぶつけ合った。

 2026年1月4日に引退を控える棚橋は前日の1・4東京ドーム大会でEVILと一騎打ち。追い込まれながらも最後は首固めで辛勝した。試合後、EVILらHOUSE OF TORTUREが棚橋を暴行していると、AEWのパーカーを着た柴田が電撃登場して、逸材を救出。「棚橋君、もし疲れてなければ、明日試合をしませんか?」と提案すると、棚橋も「俺は疲れたことがないので、やりましょう」と受諾して、2人は握手。グラップリングルールのエキシビションマッチという形式ながら、2015年の8・8横浜大会以来(G1公式戦)、約10年ぶりに同期対決が実現した。

 柴田は黒いショートタイツ姿で、首に赤いタオルを巻いて登場。対照的にど派手なガウン姿で入場した棚橋と向かい合う。ゴングが鳴ると、2人は警戒しながら手四つの構え。距離ができるとロックアップで真っ向から押し合った。気持ちを込めて競り合うと、柴田がロープに押し込んで、クリーンにブレイクする。

 残り3分がコールされると、柴田は逆水平、棚橋はチョップで打ち合いを展開。互いに手招きしながら、思いをぶつけ合う。棚橋は意地になって胸板を突き出すが、柴田も連打で返答。棚橋も負けじと連打すると、柴田は「来い!」と何度も叫んだ。

 残り2分になると、棚橋をロープに張りつけにした柴田はなおも逆水平を連打。棚橋も珍しく逆水平を打ち返す。ならばと柴田はコーナーでマシンガン式で打ち込んだが、引かない棚橋も逆水平をムキになって連発した。

 2人は胸板を真っ赤に腫らしながらチョップ合戦。残り30秒を切っても、一歩も引かずに打ち合い続けた。止まらずにラリーを繰り広げて、そのまま試合終了。2人は額をつけてにらみ合いながら言葉を交わすと、柴田は人差し指を立てると、右手を差し出す。棚橋は握手で応じ、抱擁を交わした。