今大会4発の前橋育英エースは学業もトップクラスの文武両道! 「成績はオール5で数学が一番得意」と卒業後は超名門大学へ進学【選手権】

[高校選手権・準々決勝]前橋育英(群馬)1-0堀越(東京A)/1月4日/フクダ電子アリーナ

 1月4日に開催された第103回全国高校サッカー選手権の準々決勝で、前橋育英は昨年度ベスト4の堀越と対戦。1-0で勝利して7年ぶりの4強入りを果たし、国立への切符を掴んだ。

 この一戦で決勝弾を決めたのが、前橋育英のエースFWオノノジュ慶吏だった。スコアレスで迎えた後半15分、黒沢佑晟のシュートがクロスバーに当たってこぼれたボールに反応。冷静に右足で押し込んだ。

 勝利の立役者となったオノノジュは、「自分のところに運よく転がってきて、最初は思い切り蹴ろうと思ったんですけど、ふかしたら後悔すると思ったので、インサイドで冷静に空いているところを狙って打ちました。上手く当たらなかったのが逆によかったです」と得点シーンを振り返った。
【動画】エースが押し込んだ! オノノジュ慶吏の決勝弾
 これで今大会のゴール数を4に伸ばし、得点ランキングでは2位タイに浮上。オノノジュは「ゴールを重ねるにつれて、ストライカーとしての責任が芽生えてきています。『決めてやる』という執念が増しています」と話すが、選手権の得点王は意識していないようで「目の前の試合でチームの勝利に貢献できるゴールを目標としています」と強調する。

 また囲み取材では、卒業後、超名門大学の慶應義塾大へ進学予定のオノノジュの学業について話題が及ぶ。約120人の前橋育英のスポーツ科で、成績は学年トップクラスのようで、「オール5で、つねに上位の3人には入っています。一番得意な科目は数学です」と笑顔で話した。

 文武両道のストライカーが国立の舞台でどんな活躍を見せてくれるのか注目したい。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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